源氏物語 111(皇紀弐千六百七十九年 令和元年九月十四日 參)

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 四辻善成が源氏物語を読み解くために開発した「漢字と平仮名を併用した語釈研究」というアイデアは、後世の人々に絶賛されほとんどの古典文学の研究に浸透していきました。

 簡単に言えば、日本人、特に江戸時代の人は、すべての古典文学を源氏物語の流儀で読み解こうとしたのです。

 源氏物語に通じて入れば、枕草子や徒然草をはじめとして、すべての古典文学が読み解けました。そのかなめにあるのが、四辻善成の「河海抄 かかいしょう」でした。すごいですね。

 さて、本文です。光源氏は明石の君に会いたくてしかたがありません。
 都に帰るとさっそっく明石の君に使者を送って、「近いうちに呼ぶから」と伝えました。

 明石の君は心細いし、父の入道までもいざ娘を手放すとなると寂しくて仕方がありません。

「心を決めかねています」

 明石の君は送ります。

 さて、またまた女性が変わります。(笑)。

 六条御息所(のみやすどころ)のことを覚えていらっしゃいますか。やんごとなき方ですが、光源氏との恋を振り切って、娘と共に伊勢に行った人です。娘は伊勢神宮の斎宮です。

 でも、帝が変われば斎宮の職も解けます。母娘ともども都に帰ってきました。

 さて、かつては特上の恋人同士で会った二人ですが、情熱のように恋を燃やすには年を取ってしまいました。

 さてさて、どうなることやら。

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このページは、宝徳 健が2019年9月14日 13:20に書いたブログ記事です。

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