源氏物語 113(皇紀弐千六百八十年 令和弐年元日 弐)

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 四辻善成が確立したモデル説からでした。モデルとはつまり、源氏物語の中の話の現実にあったことです。すべては紹介できませんので三つだけ(三日間にわたって)

その一
 源氏物語 第四帖 夕顔。光源氏が夕顔を連れ出し、何者かの霊魂が現れて夕顔に憑りつき殺してしまいました。この連れだした時の古い屋敷が、源融(とおる)が造営して、彼の死後荒廃した「河原の院」と言われています。

 さて、今日の本文ですが、せっかくですから、夕顔のあらすじを。
 
 十七歳の光源氏、亡くなった先の皇太子のお后(未亡人)の六条御息所(ろくじょうのみなすどころ)のもとに忍んで通って いました。

  夏のある日、五条に住む乳母が病気で尼になったので、御息所のもとへ行く道すがらに見舞いに行くと、近 隣のみすぼらしい家の垣根に白い夕顔の花がつるを伸ばして微笑むように咲いているのに心惹かれます。  するとその家から、香を焚きしめ歌を書き添えた白い扇にのせて、夕顔の花が光源氏に贈られました。

 どんな女性がいるのか興味をおぼえた光源氏は返歌をし、付き人にこの家を探らせます。 さてこの日の目的である六条御息所は比べるもののない程格別だったが、年上であることを気にする彼女の自尊 心と教養の高さ、思い詰める性格を、源氏は気詰まりに感じていました。光源氏は朝帰りの道に夕顔の家の前を通り、 昨夜の一件が思い出します。

 そしてその家に通うようになります。当然、六条御息所の邸からだんだん足が遠のき、御息所はそれを辛く思いはじめます。
 
 夕顔は夜になると現れる正体不明の優美な男君を不思議に思うが身元を突き止められません。 夕顔もまた身元を明かさないので、源氏はこの秘密の甘美な逢瀬にのめり込んでいき、身分違いとは知りながら も夕顔を引き取りたいと思ういます。
 
 八月十五夜(満月)。夕顔の家に泊まると朝方隣の家々のいやしい男達の話し声が聞 こえるので 夕顔を近くの荒れ果てた院(館)に連れて行きます。館はたいそう不気味で、恐ろしがる夕顔に、光源氏は初めて自分の顔をみせます。。
 
 その夜、なんと、夢枕に美しい女に夕顔は呪い殺されてしまうのです。

 それが六条御息所の生霊だったのです。嫉妬は怖いですね。

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このページは、宝徳 健が2020年1月 1日 06:48に書いたブログ記事です。

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