パンデミックBCP 3(皇紀弐千六百八十年 令和弐年四月十六日)

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 パンデミックBCPのポイントは二つ通常のBCPと違い 「金」と「人」が問題になると書きました。そして、今日は「人」のことを書くと。でも、よく考えたら、もう少し「金」の話が必要ですね。

 緊急事態が生じた時に企業は財務面で何が傷むのか。
 貸借対照表(以下、BS)と、損益計算書(以下、PL)です。PLをBSの下に持って行って両者を重ねたのが残高試算表です。左が貸方 右が借方 で複式簿記になっています。BSがストックで、PLがフローです。

 津波や地震や台風などの自然災害では、主に資産のうちの「固定資産」が破壊されます。なので、それを修復するために資産の上部にある「現預金」が必要になります。もちろん損害保険も使われます。BCPにおける損害保険加入方法は、またいづれ書きます。

 「金」というのであればこの現預金をパンデックBCPの中でどう設目標定すればよいか。

 私自身の反省も込めて、すこし酷な話をします。江戸や明治の時代なら、休業するから政府に補償を出せなどとは、企業経営者は口が裂けても言いませんでした(そんな発想もない。国を支えて国を頼らず 福澤諭吉)。もっともマクロ経済を立て直すという意味で政府は様々な観点で金を市中に流すでしょう(あくまでもマクロ経済立て直しとしての補償も)。

 では、どうするか。金をためておくのです。

 例えば、月商1千万円の飲食店があるとします。パンデミックで1年間ぐらいのリスクを背負うと考えたら、通常の運転資金とは別に1億2千万円の現預金ストックが必要になります(今回で分かりますが飲食は売上高がゼロになるリスクがある)。

 今回の武漢ウィルスパンデミックの経験を活かし、最大どの程度の「金」のリスクヘッジが必要なのかを試算し、それを経営計画に組み込む必要があります。

 これがパンデミックBCP策定に必要なの「金」です。

 そうだ、少し、東北大震災の時の企業の「金」の話をしましょうかね。次回に。

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このページは、宝徳 健が2020年4月16日 06:29に書いたブログ記事です。

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