ある個人事業者のコロナ対策資金調達物語(皇紀弐千六百八十年 令和弐年四月二十日 五)

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 資金繰り支援 一般保証枠2.8億円、SN(セーフティネット保証2.8億円)+危機関連保証枠2.8億円の合計8.4億円 こんなんで、我が国の98%を占める中小零細企業を救えるのか。と、先日書きました。

 四月九日、十日に、中小零細企業が金融現場(金融機関、政府系金融機関)でどんな冷たい扱いを受けているかも。

 でも、粘ってみるものですね。でも、これ知らなかったら・・・・。

 さあ、Fさん物語の始まり始まり。
H:宝徳 Fさん:A県の個人事業主

H「Fさん、福岡県のクライアントさん2社は、◇◇銀行から1社は〇〇〇万円据え置き2年、もう1社は△△△万円やはり据え置き2年が借りられました。また新しい情報ありました。5月1日より×××万円まで据え置き5年 返済期間は10年の保証協枠が出来るそうです」
 

 武漢ウィルスパンデミックで、売上高が激減しているFさん(対前年50%未満)。いち早く。所在地の県の民間金融機関、政府系金融機関に、政府が発表した武漢ウイルスパンデミック金融対策の借入に走ったものの、各機関からはけんもほろろ。かろうじて日本政策金融公庫から□百万円 据え置き1年が借りられました。武漢ウイルスパンデミックは、短くて1年、長くて2年が終息と予想されます。そんなお金では足りません。A県の金融機関担当者の感覚は有事ではなく平時でした。


F「福岡県で事業をしていればよかった・・・・・・」

 その後、次々と金融対策が出てきました。

H「Fさん、ダメもとで、どんどんアタックしましょう。ただし、金融機関には4月末までに実抜計画を出すということを約束してきてください」

 今「新型コロナウィルス感染症で影響を受ける事業者の皆さまへ」というパンフレットが週2回ぐらい経済産業省から出ています。私がアドバイスをしたのは令和2年4月13日AM10時発表のものでした。その中の5ページぐらいの支援策にアタックしてもらうようにお願いしました。

F「分かりました。やってみます」

 つい先ほど電話をいただきました。Fさんはうまくいっても行かなくても、必ず、私への情報提供として連絡をくださいます。 今回も H「(どうだったかなあ)」と思いながら電話を取りました。


F「(ある政府系金融機関に行ったら)。「ああ、この前お貸ししたのは4月分です。毎月申請してみてください。恐らく大丈夫なので」と言われました」と。

 さすがに1年間毎月とは行かないでしょうが、20年近くコンサルをやっていてこんなことは初めてです。

 要は、 最初に書きましたが、


資金繰り支援 一般保証枠2.8億円、SN(セーフティネット保証2.8億円)+危機関連保証枠2.8億円の合計8.4億円 こんなんで、我が国の98%を占める中小零細企業を救えるのか。

です。あまりも枠が小さいので金融機関の現場がビビってしまっています。県によっては、金融機関や保証協会の担当者が腹をくくってやっているのでしょう。

 Fさんよかったね。

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このページは、宝徳 健が2020年4月20日 15:36に書いたブログ記事です。

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