計画の作り方は様々です。
環境分析等を行い経営戦略を設定したあと、重要成功要因を抽出してからそれにもとづくKPI(キー・パフォーマンス・インディケータ 重要成功要因を実現するための具体的行動・施策)・KGI(キー・ゴールインディケータ KPIをカテゴリーごとに関連付けて目標を設定する)もの
前年を参考にするもの。線形計画から作成するもの。
そして、計画をモニタリングするときにローリングでやる方法や大幅に改定をする方法などなど。自社にあったものを活用されていることと思います。
一方で、コンティ―ジェンシープランというものがあります。「不測事態対応計画」と言います。
環境変化をいくつか予測して、その予測毎に計画を作成するもの。または、今回の武漢ウィルスパンデミックのような外部環境変化が起きた時に、根本的に実抜計画(または合実計画:合理性のある実現可能性が高い抜本的な計画)を練り直すものです。
今回の武漢ウィルスパンデミックのにおいて、後者のコンティンジェンシープランが必須となります。
数日前にも書きましたが(少しリニューアルして)、私はこの武漢ウィルスパンデミック対策の戦略段階を三つに分けてクライアントさんに提案しています(特に承継先・再生先)。ただし、こんな状況です。時間軸はだいたいしか読めません。
第一段階(ワクチンの開発・治験が終わるまで:約一年)
テーマ:有事におけるオフェンシブ・ディフェンス(将来攻めるための防御)
ビジネスモデル 金:できれば2年 最低1年の売上高分の現預金の確保
武漢ウィルスパンデミック対策支援融資(返済猶予期間、利子補給)
雇用調整助成金、時間外労働等改善助成金、持続化給付金、小規模事業者 持続化補助金、固定資産税の軽減、地域企業再起支援事業等々、資産・負 債のスリム化(該当すればクラウドファウンディングの活用)
出来れば、返済猶予・利子補給の借入金をする(デフェンシブ:これは極力 使わない)。その間にビジネスモデルのリニューアルを行い顧客とのパイプを 強くする。→赤字資金というよりもビジネスモデルを開発するまでの安心材料
コンティンジェンシー実抜計画の作成と検証方法の決定
人・モノ(流通のビジネスモデル・オフェンス)
次に同じ外部環境の変化が起きた時に、同じ状態に陥らない。
(選択しは以下のいずれか)
①武漢ウイルスパンデミックの今売上でもキャッシュアウトしない方法
② ①が当てはまらないのであれば、キラーコンテンツの改革などにより、今 の状況でもキャッシュアウトをしない状態の売上を確保できる流通のビジネ スモデルの創出(場合のよっては業態変更:多角化は避けるが)
③上記が不可能であれば、M&A「等」も視野に入れる
※ただし、基本的にやることは変わらない。やり方を変える。
第二段階(ワクチン市場投入機:第一段階終了後約半年)
テーマ:ビジネスモデルを活用した出口戦略の準備
ビジネスモデル 金:有事に使った金の回収計画の策定(確立した流通のモデルと)
適正借入額への回帰計画(一気に返済する計画)
まだあれば公的支援策の活用
コンティンジェンシー実抜計画のリニューアル
人・モノ(流通のビジネスモデル)
ビジネスモデルが実効可能な幹部・スタッフへの徹底した情報流通
(教育はOJT)
HP・SNS・店頭等の既存経営資源媒体の徹底活用
第三段階(冷え切った消費者心理との差別化された戦い:第二段階終了後約半年)
テーマ:差別化されたビジネスモデルによる戦力の一気全力投入(オフェンス)
ビジネスモデル 金:有事に使った金の回収計画の策定と実効 回収計画の実効と検証
返済計画の実効と検証
コンテンジェンシープランの検証とリニューアル
人・モノ(流通のビジネスモデル)
消費者との心地よいwin-winスピードある戦い 徹底的な告知とプロモーションの展開
以上
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