蟷螂生(皇紀弐千六百八十年 令和弐年六月四日)

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 明日から二十四節気 芒種 ぼうしゅ です。稲や麦などの穂が出る作物の種を植えるころです。稲穂の穂先にある針のようなところを芒(のぎ)と言います。雨空が増えてくる頃です。四国は梅雨入りしましたね。


 さて、七十二候は、蟷螂生 かまきりしょうず です。

 秋に産み付けられた卵から蟷螂が誕生する頃です。蟷螂は農作物には手を付けず害虫を食べてくれるのでありがたい虫です。

  私はこんな大切な虫が苦手なんです。子供のころ、遊んでいてふと左肩を観たら蟷螂が止まっていました。目があいました(涙)。怖い怖い(笑)。

 暑い暑い夏を迎えます。昔の人は暑さも楽しみました。
 先日、この季節の和菓子を買いに行きました。


 水無月です。もちろん六月からとった名前ですが、いろいろな素敵なエピソードが。今回はひとつだけ紹介しますね。あっ、水無月が和菓子屋さんに並ぶのは六月だけです。

 水無月は六月三十日の「夏越の祓(なごしのはらえ)」の日に食べる和菓子として浸透しています。

 「氷の朔日(ついたち)」という由来もあります。

 私たちの子供のころは冷蔵庫が珍しかった。だから、氷なんてそれはそれは貴重でした。あの頃でさえそうだったのですから、江戸時代とかには氷なんてあったのかと思いますよね。当時は、氷室(ひむろ)という冬を貯蔵する地下室が京都の北山にありました。氷の節句とは、氷室を開く日でもありました。氷室から宮中まで運ばれた氷を進化に配る日だったのです。まあ、でも、庶民の口には入りません。

 なので、庶民の間では、氷の代わりに氷をイメージした「氷室」と呼ばれる固い餅が食べられました。これが水無月の原型です。

 素晴らしい知恵ですね。和菓子にはこんな季節の智慧がたくさん。だから和菓子が大好きです。

 おっと、今日は、かみさんの誕生日だ。思い出してよかった~。くわばらくわばら。

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このページは、宝徳 健が2020年6月 4日 05:47に書いたブログ記事です。

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