六中観(皇紀弐千六百八十年 令和弐年六月二十二日)

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 朝から読書をしてよい言葉に出逢うととても気持ちがよくなります。

 六中観 りくちゅうかん 故安岡正篤先生の座右の銘です。
一、忙中閑あり
二、苦中楽あり
三、死中活あり
四、壷中天あり
五、意中人あり
六、腹中書あり

 大体意味は分かりますが。四、壷中天ありと六、腹中書あり

が、分かりにくいかもしれませんね。

四、壷中天あり
 支那の後漢書の中にこういう話があります。

 ある役人が、役所の前の通りの薬売りの老人が、夕刻に業務を終了すると、店の壷の中に入っていくのを目撃しました。不思議に思って、その役人が翌日、昨日のことを尋ねてみると、老人は、秘密にしていたが、見られてしまったのではしかたがない。自分は仙人であると告げて、一緒に壷の中に入れてくれました。壷の中には、素晴らしい場所が広がってきて、大いに楽しむことができました。
 なので、世俗の生活の中にあっても独自の別天地をもっていることを意味します。つまり、換言すれば、自分の世界を持っている人ということになります。

六、腹中書あり
 座集の銘の書をもち。その内容が浅薄な知識としてではなく、きちんと腑に落ちているかどうかです(腹に落ちているかどうか)。本を読まないなんて言うのは(それも良書)言語道断ですが、たった千円余りで、人の人生に触れることができるなんと素晴らしい世界か。それを腹させることが大切だと言っています。

本を読まない人は人を馬鹿にする。本を読む人は自分の小ささを知る。

 いいですね~。

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このページは、宝徳 健が2020年6月22日 08:25に書いたブログ記事です。

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