特殊武器衛生隊は、陸上自衛隊に属し、NBCと呼ばれています。核(Nuclear)、生物(Biological)、化学(Chemical)です。つまり生物課化学兵器への対応を担当する部隊です。
同部隊が創設された背景には、1993年に発生したオウム真理教によるサリン事件や1996年の病原性大腸菌O-157による各地での集団食中毒事件、2001年のアメリカ同時多発テロ直後に起こった炭そ菌テロなどがあります。
対特殊武器衛生隊の編成は、第101、第102の2個対特殊武器治療隊を中心とします。
医官、看護官、臨床検査技師、運用訓練幹部(活動における事前調整などを行う)などで編成されています。
これまでの活動で目立つのは、2009年4月新型インフルエンザ流行に伴い、パンデミックを防ぐための権益支援活動を実施したことや2011年3月の東日本大震災では福島第一原発に派遣され、災害派遣に参加した自衛隊員の被ばく量管理を支援したことが挙げられます。
全国自衛隊地区病院と定期的に共同訓練を実施したり、日本で行われる国際会議において生物剤などに対する待機任務についたりして平和を下支えしています。 つづく
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