前回から一条兼良の源氏物語観を書いています。
一条兼良が関白になったのは、室町幕府 八代将軍 足利義政の時代です。つまり 銀閣(銀閣寺ではない)に代表される 東山文化です。
この頃から応仁の乱が始まり、信長・秀吉・家康が出てきて、大坂夏の陣が終わってからようやく政治が安定します。
一条兼良は、膨大な著作を遺しますが、代表作は、伊勢物語の注釈書「愚見抄 ぐげんしょう」と源氏物語の注釈書「花鳥余情 かちょうよせい」です。それぞれ五十一歳と七十一歳の陸作です。すごいなあ。まだまだ、私も老いているときではないですね。こういう人生に接すると生きる勇気が出てきます。
さあ、次回からも楽しみです。
では、本文。ただ、この辺の本文は、紫式部がなんのためにしかけたのかがわかりません(私には:(笑))。宮中の面白ーい、男と女のラブゲームが繰り広げられてゐンス。もし、私の修礼余裕が出てきたらこの帖の解説を深くやりますね。
話は第十八帖にはいります。「松風」。
光源氏の自宅(拠点)が二条院であることは申し上げるまでもありません。広大な屋敷で、西の対(たい)には、花散里(はなちるさと)を住まわせています。北の対は、ここには、光源氏がほんのほとときでも情けをかけて行く末を約束した女たちを置いています。末摘花とか。。。。
そして、今回、東の院が建造されています。光源氏は明石の君と娘を呼ぼうとしますが、なかなかうまくいきません。明石の君としたら、光源氏に会いたくて会いたくてしかたがないのですが、田舎者の自分などがいったら馬鹿にされるのではないかと思っています。
考えに考え抜き、一つの妙案を思いつきました。つづく
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