福岡県遠賀郡芦屋町の紹介をしています。小学校五年生後半から中学校三年間と高校浪人した1年間過ごした街です。あまり好きな街ではありませんでしたが、ああいう街(いずれ書きます)で過ごしたことは私の人生に大きなプラスになりました。前にも書きましたが
力なき正義は正義にあらず
という価値観を教えてくれた街です。
とにかく、筑豊炭田から掘られた石炭を遠賀川で「川ひらた」で運搬する最終目的地です。遠賀川の河口から各地に運ばれます。なので、それなりに栄えた街なのでしょう。歴史もすごいですよ。岡湊神社があります。これについては次回にしようかなあ。神武天皇とはゆかりが深い。
そんな街がなぜ衰退したか。鉄道(鹿児島本線)を通す時に、住民が反対したからです。通していたら観光地として(海も近いし、食べ物美味しいし、歴史も深いし、和菓子もあるし・・)、きっと反映したでしょう。時々の判断って大切ですね。
今日は、そんな芦屋町の伝統の一つである芦屋釜(あしやがま)を紹介します。芦屋釜のHPからです。
芦屋釜もなかというお菓子もあります。
この隣にたこ焼き屋さんがありました。優しいおばちゃんがやっていました。おいしかったなあ。よく行きました(かなりすごいエピソードがあるのでまた今度)。
芦屋釜は、南北朝時代頃(14世紀半ば頃)から筑前国芦屋津金屋(ちくぜんのくにあしやつかなや)(現在の福岡県遠賀郡芦屋町中ノ浜付近)で造られた茶の湯釜です。「真形(しんなり)」とよばれる端整な形と、胴部に表される優美な文様は京の貴人達に好まれ、垂涎(すいぜん)の的となりました。
その製作は江戸時代初期頃に途絶えますが、現代の茶席においても芦屋釜は主役を務める存在であり、大変珍重されています。
その芸術性、技術力に対する評価は今なお高く、国指定重要文化財の茶の湯釜9点の内、8点を芦屋釜が占めています。
それらは、全国の著名な博物館等に所蔵されていますが、ここに3点を紹介します。
重要文化財 芦屋浜松図真形釜 東京国立博物館蔵
重要文化財 芦屋楓流水鶏図真形釜 九州国立博物館蔵
画像提供:九州国立博物館 小平忠生氏撮影
画像提供:九州国立博物館 小平忠生氏撮影
重要文化財 芦屋霰地楓鹿図真形釜 細見美術館蔵
コメントする