脳は人を散漫にさせようとするのに、集中しなければ物事を成就させることができない。
中野信子先生は、「では、どうすればよいか」とおっしゃっているのでしょうか?
「散漫になりなさいという脳の『警報装置』を作動せる要因をできるだけ排除する」こと。
1.集中を乱す敵を視界から排除
2.いい集中空間を演出する
3.キリが悪いところでやめる―ツァイガルニク効果の応用
4.スリープ状態をつくる-バックグラウンドで脳を働かせる
5.とにかくやり始めると抹消からスイッチが入る
6.あえて人目につく場所で作業してみる
7.集中できないのはセロトニン不足かもしれない
前回は5.とにかくやり始めると抹消からスイッチが入る。
今日は、昨日の続きです。
そもそもなぜ、やる気が起きないか。それは、まだ始めていないために、そのタスクの"魅力"がイメージできないことが大きな要因です。だから「面倒くさいこと」「大変なこと」といったハードルばかりが頭に浮かんでしまいます。
中野先生曰く、これを解消するには、その作業が意外に楽しいということを、身体の"抹消"から教えてあげることなんだそうです。
抹消とは、文字をタイプにするときに「指」や、物事を見る「目」、身体を動かす時の「筋肉」や「皮膚」などのことです。まずはそれらの抹消を無理やりにでも動かしてみて、そこから作業の楽しさを脳に伝えるといいのだそうです。
そういえば、新しい仕事をやるときに、こういう方法で始める時があります。そうしたときは、「ああ、なんだ、早くやればよかった」と思いますよね。
新しい本を読むときもそうです。読み始めてしばらくすると、どんどん読めます。
仕事が乗らない時、ブログを書いたり、手紙を書いたりすると、脳がすっきりして仕事に着手しやすい。
脳の構造上「やる気は、やり始めてから出る」ようになっているそうです。
いざ、やり始めてもどうしても気分が乗ってこない時は、心からそのタスクがいやだという可能性が高いので、だれか得意な人に任せてしまうか、あるいは思い切って仕事を変えることも検討してください・・・との中野先生からのメッセージ。
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