道元禅師(1200-1253)は申し上げるまでもなく曹洞宗の開祖です。先日紹介した和歌
春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり
は、川端康成先生が、ノーベル文学賞を授与された直後、ストックホルムで「美しい日本の私」と題する受賞記念講演をしました。そのとき先生が講演の冒頭に朗吟された歌です。
私は道元禅師の「正法眼蔵 しょうぼうげんぞう」に何度も挑戦してきましたが、まだ、壁を打ち破っていません。
でも、道元禅師が遺された六十余りの和歌はとても素敵です。
あっ、私に道元禅師を語る力なんてとてもありませんから、この本を参考にしています。もちろんそのままなんて書いていません。私なりに編集しています。本を読んでも頭にすぐに入らない。でも、ここで書くとすんなりと入ります。一緒に楽しんでくださいね。
道元を語るうえで、天台座主の慈円ははずすことができません。少しだけ。
元久二年(1205年:道元六歳)のときに、「新古今和歌集」が成立しました。そのお祝いとして饗宴が開かれました。
そこで読まれたと思われる慈円のことを。
万物を生成する地・水・火・風・空の五要素を五大といいます。また、万物は木・火・土・金・水からなると考えられていました。これが五行です。
慈円は、我が國は、五大五行を五七五七七の五句で表してき言語風土だと主張します。つまり和歌ですね。
だから、和歌を学習することはとても大切なのです(偉そうに言えませんが)。
「新古今和歌集」が成立したこの機に、おおいに春夏秋冬の風光を和歌に詠んで自然と共生交感しようではないかと考えたのが慈円です。この機に新たに國おこしをしようではないか、と。
これいいですね~。我が國再生には今でもぴったりですね。なのに、小学校から英語などという國家破壊の教育をします。(誤解なきよう。英語を否定しているのではありません。必要な人は学べばいい。ただし「日本人の九割には英語が必要ない(成毛真著)」) つづく
コメントする