父の容態がかんばしくありません。でも、年賀状を送ってきました。「訓練を重ねて百歳まで生きる」と。
とてもそれが言える状況ではありません(詳細はご勘弁ください)。今年九十四歳です。
でも、そんな中で、パソコンで年賀状を作り、その生きる姿を言い切ります。父は、私たち子どもに最後の教育をしています。生まれて生きて死ぬということはどういうことかということを。
息子は、幼いころ、大好きな母が愛する父に嫉妬します。父を乗り越えたいと思います。これを、フロイトの心理学でエディプスコンプレックス(男根期)と言います。マザコンではありません。
この時期に母親が男の子を甘やかあせすぎると大変なことになります。彼らは自分たちの欲望が必ず成就される権利を持っていると信じ独立心を持たなくなります。母親のエプロンにと流れたままの状態で大人になります。
閑話休題。男の子は、父と闘いますが、そのうち父を尊敬するようになります。そして、この人を抜こうを思います。悔しいなあ。まだまだ昭和一桁にはかなわないことがたくさん。父は私に最後のきゅいくをしてくれています。
閑話休題のまた閑話休題。
そんな父の宝物。
明日は自分の命を落とし、愛する人と愛する國家を護るというぎりぎりの精神状態で仲間と共に書かれた日章旗への寄せ書きです。
我が家は引っ越しが多かったので、引っ越しのたびにこれを目にしました。きれいだな~。人の気持ちってなんてきれいなんだろうと思いました。
だって、日章旗の赤いところに字が書かれてないんですもの。教育を受けなくても日本人ならあたりまえのことですよね。
最近は少なくなりましたが、サッカーでサポーターが日章旗の赤いところに字を書いて応援していました。あれを見た瞬間、その後、私はサッカーを観なくなりまし(点を入れた後のあのバカ踊りも嫌いです)。
実家にあった、この日章旗を 妹が姉に送り、姉がきれいに修復して額に入れました。そして、それを父に送りました。どれほどよろこんだことでしょう。
私たちは日本人です。
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