コールドリーディング、つまり、相手に不快感を与えずに相手を手玉に取っていくことです。詐欺師や占い師がよく使う手法。こちらは騙されやすくなります。
3つの強い手法があります。
ダイナミックフォーキング:自分が質問などをミスしても次にヒットするように持っていく方法
マルチプルインプリケーション:嘘を簡単に見抜く方法
ストラクチャードアムニジア:相手の記憶を消す方法
私は詐欺師でも占い師でもありませんから、こんな手法を使うすべを知る由もありません。ただ、こういうものを知っているというだけで、騙されにくくなります。
なので、時々書きますから、楽しんでくださいね。
まずは、ダイナミックフォーキング。
フォーキング=forking
分岐することです。野球のフォークボールはバッタの手元で軌道を変えて落下します。途中で軌道が分岐するからフォークです。
ダイナミックフォーキングとは、状況に応じてその場で(臨機応変に)リーディングの軌道を分岐させることです。例えば前回の記事です。
コ「あなたは自分の考えをしっかりと持っているタイプなのです」
あ「(ピンときた様子)」
コ「が、それに自分では気づいていないというところが、あなたの本当の問題なのです。つまり、自分の考えはあるけれどもそれに自信が持てないんです」て
この話に巧妙に仕掛けられたトリックがあります。
コールドリーダーが「あなたは本物と偽物を見分ける力を持っている」と言っています。ここです。
こういわれて悪い気がする人は少ないと思います。「何で馬鹿みたいに信じ込んでしまう自分の考えがないやつ」などと誰も思われたくありません。
ここで注意「あなたは本物と偽物を見分ける力を持っている」というリーディングが「当たっていると受け入れた瞬間、あなたはコールドリーダーのことを「本物」だと受け入れたことになります。本物と偽物を見分ける能力がある人を見分けることができるのは本物だけだからです。「このコールドリーダーは本物だ」という考え方が、相談者の潜在意識にスッと入り込んでしまうのです。
ここで、もし、相談者のこの時の反応がよくなかったら、このリーディングははずれです。相談者がいつも「俺って自分の考えってもんがないもんなあ。しっかりと自分の考えを持てるようになりたいなあ」と思っているケースなんかです。
ここで軌道を変えるのがダイナミックフォーキングなんです。
コ「あなたは自分の考えをしっかりと持っているタイプです」
あ「(ピンとこない様子)」
コ「が、それに自分では気づいていないというところがあなたの本当の問題なのです。つまり、自分の考えはあるけれどそれに自信が持てないんです」
例えば、「自分の考えをしっかりと持っている」というリーディングがミスだとしたら、そのミスそのものから「つまり、この相談者は自信がないんだな」ということがわかります。
なので、「自分の考えはあるけれども自信が持てないんだ」という方向にフォーキングします。
次回は、もう少し見ていきましょう。
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