"瀬織津姫命は天照大神の荒魂がである" とする説は、
神道五部書と呼ばれる、外宮の神職「渡会氏」によって提唱された「伊勢神道」の経典とも言える5つの書物の中に、下記のような記述が見える。
- 倭姫命世紀では、「皇太神宮荒魂 一名 瀬織津比咩神」
- 天照坐伊勢二所皇太神宮御鎮座次第記では、「天照荒魂 亦の名 瀬織津比咩神」
- 伊勢二所皇太神宮御鎮座伝記では、「天照荒魂 亦の名 瀬織津比咩神」
さらに、真言密教から見た大祓詞の解説書によると、
- 「瀬織津姫命 八十柱日神であり天照太神荒魂」
そして、皇大神宮の別宮「伊雑宮」の御師である西岡家伝承の文書には、
- 玉柱屋姫神 天照大神分身在郷 瀬織津姫神 天照大神分身 在河
とある。
中世末期から江戸末期まで、伊雑宮の祭神は「伊佐波登美命」「玉柱屋姫神(玉柱神)」の2座と考えられており、玉柱屋姫神は里に座す天照大神の分身で、瀬織津姫は河に座す天照大神の分身と解説するわけだ。
すなわち、天照大神・玉柱屋姫神・瀬織津姫神は同じ神であるというに等しい。
また、天照大神荒魂を祀る「廣田神社」の戦前までの由緒書に、
- 祭神の天照大神荒魂(撞賢木厳之御魂天疎向津媛命:つきさかきいつのみたまあまさかるむかいつひめのみこと)は瀬織津姫である
と、ズバリ明記されていたらしい。
ここまではいい。
概ね、天照大御神(女神)の荒魂。その亦の名を瀬織津姫命(女神)といい、ときには玉柱屋姫命(女神)という。
ということだ。しかし、次の説は尋常ではない。
天照大神の妃(正室)説
瀬織津姫は天照大神の妃であったとする説である。
何が尋常ではないのかというと、言うまでもないが、、、
天照大神が男神であったことの証となるからだ。
ホツマツタエによると、
おもしろいでしょう。天照大神男性説は、たくさんあります。
ホツマツタエについては次回に。
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