不法・違法・脱法(皇紀弐千六百八十一年 令和三年三月六日 弐)

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 最近「脱法ドラッグ」という言葉がメディアによく出てきます。変な言葉だなあ、って思っていました。「違法ドラッグ」「「不法ドラッグ」と言いませんよね。

 これに限らず、日本語で、微妙にニュアンスが違う言葉があります。そんなのもこのブログで検証していきますね。この世は知らない言葉ばかり。

不法は法律に関することのほか、道義にそむくことにも使われます。
 そして、反社会的ニュアンスも。例えば、「不法な手段」という場合には、法に反している手段だけではなく、同義的に許さないような手段のことも指しています。

 ちなみに、この「不法」は一般的な使われ方です。法律上の「不法行為」とは違います。「不法行為とは、「不法行為」とは、ある人がある人の権利や利益などを違法に侵害する行為のことです。そして、不法行為を受けた人は不法行為をした人を訴えて、損害賠償などを請求することができます。

 違法とは法律や規定などの決まりにそむくことです。

 そして、「違法」には対義語があり、それは「適法」です。そのため、「違法」は適法な行為が対としてあるときに使われます。例えば、「違法駐車」があれば、適切な方法でする駐車もありますし、「違法取引」があれば、法にのっとった適切な取引も存在します。

 逆に、そもそもが法律に反している行為に「違法」という言葉は使われません。

 例えば、適法な「監禁」などありませんから、「違法監禁」とは言いませんよね。

 さて、次に脱法行為。

脱法とはひとつまたは複数の合法的な行為によって非合法行為と同じ結果を得ることです。

 つまり、見かけ上は法律を違反していませんが、結果的に法律で禁止されていることを意味します。先ほどの脱法ドラッグなんかはそうですね。法律で所持や使用が禁止されているものではありませんが、違法とほとんど変わりがありません。

 違法:法律や規定などの決まりにそむくこと

不法:法律に関することのほか、道義にそむくことにも使われる

脱法:ひとつまたは複数の合法的な行為によって非合法行為と同じ結果を得ること

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このページは、宝徳 健が2021年3月 6日 16:22に書いたブログ記事です。

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