源氏物語138(皇紀弐千六百八十一年 令和三年六月五日 參)

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 宗祇は、「男と女の関係」を通して、自分が現実社会を生きるために必要な「主従関係」「友人関係」を模索していました。宗祇は貴族の生まれではありません。それでいて和歌と古典の第一人者になったことで、皇族や貴族たちと親密に交際しました。でも、身分ががいます。嫌なことも多かったと思います。

 帚木の雨夜の品定めには、そういう男の嘆きを描いた箇所があります。宗祇はそこに過敏にまで反応し詳細な解説まで書いています。 次回紹介します。

 さて、源氏物語本文。紫の上の嫉妬からです。
 光源氏は入念に衣装を整え紫の上のところに行きます。
光「ご不快のようなのでお見舞いに来ました」

 紫の上は見向きもしません。

光「このごろはご機嫌斜めですね。あまり慣れ親しんでいると、かえって興ざめになることもあります。どうしてそんなに疑うのですか」

紫「なれきってしまうのもつらいことですね」

 身を伏して嘆くので、このまま外出するのもためらわれたのですが、すでに女五の宮に訪ねる約束をしています。やめるわけにはいきません。

 女五の宮に出立しました。女五の宮はボケ半分なので話し合って楽しいはずがありません。光源氏が立ち去ろうとすると。。。つづく

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このページは、宝徳 健が2021年6月 5日 06:25に書いたブログ記事です。

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