源氏物語141(皇紀弐千六百八十一年 令和三年六月二十六日 參)

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 宗祇が持った祈り。平和であり続けたいと。そして、次の世代にそれを手渡す儀式が「和」の精神のエッセンスである「和歌」の生命力の伝授なのです。これを「古今伝授」と言います。

 庶民が幸せに暮らせる日々を呼び込むために為政者に必要な心掛けを、それも、「古今和歌集」「伊勢物語」「源氏物語」などの古典を学ぼうとしました。それで、1615年の大坂夏の陣まで、長い戦乱が続きます。

 松尾芭蕉が、最も敬愛したのが宗祇である理由はここにあります。和はつながっているのですね@。

 次からは、三条西実隆です。

 さて、本文。

 紫の上の不快を買いながらも、言い訳をしながら、光源氏は、朝顔の君に懸想します。

 でも、いくら攻めてもうまくかわされます。それでいて完全に拒否するわけでもありません。

 歌を送れば「ほかの女性にあなたが示した浮気心を私自身あえて体験しようと思いません」と返されます。厳しいですね。

 朝顔の君の女房達は「もったいない。なんで姫君はあんなに冷たくするのかしら」

と、思います。

 でも、姫君の心は乱れています。光源氏を素晴らしい人と思うけど、今さら、親しくしても世間は毎度同じパターンとしてしか見てくれません。失礼のないようにだけしようと思います。

 さあ、この戦いどうなることやら(笑)。

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このページは、宝徳 健が2021年6月26日 17:22に書いたブログ記事です。

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