今日は、参照です。
「参照」は「さんしょう」と読みます。
「参照」の意味は「照らし合わせること」です。文章や図版、写真といった視覚的なものを、自分の論の助けにするために見てみることをいいます。
例えば、何かを説明したあとに「○○参照」と書いて実際に資料を貼っておくと読者も照らし合せて見ることができます。
「出典」には、情報源を書き記すだけであり「照らし合わせる」という意味はありません。
1.BCPとは何か
BCPとは事業継続計画(Business Continuity Plan)のことです。震災・津波・テロ・火災・パンデミック等の緊急事態が起きた時にでも、企業が存続するために予め計画を作成していくことを言います(事業承継計画と勘違いされる方もいらっしゃいますが)。
BCPと防災計画を同一視する方もいらっしゃいます。根本的な考え方が違います。防災計画ももちろん大切です。しかし、防災計画だけでは、緊急事態発生時に企業を存続させることはできません。
医療に「トリアージ」という概念があります。
トリアージ 人材・資源の制約の著しい災害医療において、最善の救命効果を得るために、多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、治療の優先度を決定すること。特記すべきとして、優先度決定であって、重症度・緊急度決定ではない。 |
BCPについても同様です。緊急事態発生時は、人的経営資源を含むあらゆる経営資源に制約条件が加わります。その制約条件下において、すべての業務を同様に復旧しようとすると、かえって事業復旧が遅れ、企業存続が危うくなります。BCPと防災計画の大きな違いは、①緊急事態発生期間においては企業存続のために重要業務以外は切り捨てる(重要業務のみを展開する)、②重要業務を復旧させるためのRTO(目標復旧時間)を設定し、そのRTO内に重要業務を復旧させるための経営資源を定めておく。