「一年、二年は、存分に暴れて見せましょう」。有名な山本五十六の言葉です。
これも意味すと事は、二年経っても負けますが。です。どこの世界に負けることを前提に戦う将軍がいるでしょうか? このリーダーの言葉は、他の将兵に伝染します。
なので、世界最強の帝国海軍は、何千キロも離れたところまで、戦争をしに行って、敵の陣地も取らずに、帰ってきてしまいました。パールハーバーです。明治の男たちなら、そこと陣取って配線交渉のネタにするでしょう。
ミッドウェー海戦でも、ダダヌカラルでも、どこだってあと一個・・・。まあいいや。でも、この時点でもまだ、海軍は健在でした。
ハンモックナンバーという言葉をご存知ですか?海軍は、海軍大学時代の成績で、その後の出世が決まってしまっていたのです。保身です。戦争が下手でも、成績が良い人が出世したんです。
軍人ではなく、官僚です。
今日は、大東亜戦争開戦日です。
ニイタカヤマニノボレの暗号で有名です。トラトラトラ(われ奇襲に成功セリ)と返しました。遊んでいるのでしょうか?敗けるはずのない戦争でした。
明治の将軍たちなら全く違う戦い方をしたでしょう。
まず、日露戦争。今の日本とアメリカの国力の差など比較になりませんでした。開戦が決まった時みんな泣いたそうです。まさに、皇国の荒廃です。
だから一日も早く戦争を終わらせるという「戦略」をとりました。なので、日本海海戦や奉天会戦は短期決戦で終わらなければなりませんでした(もっとも奉天会戦は軍医森鴎外のミスから戦場がかっけだらけになってそれ以上深追いができませんでしたが。
次に大東亜亜戦争。パール―アハーバーやアジアに石油を取りに行くという「戦術」のみを採用しました。「戦略の失敗は戦術で補うことはできない」という言葉がありますが。その「戦略さえ」ありません。敗けるはずですね。帝国陸海軍は、兵は抜群に優秀ですが、戦略をあやまるので、不幸な敗戦を迎えてしまいました。
司馬遼太郎の坂の上の雲や阿川弘之の阿川三部作は、大東亜戦争の愚將たちをこれでもかと美化します。どういう風に書いたらこれだけの嘘がかけるだろうかとびっくりしてしまいます。それらを読んだ世代は、筆が強い司馬遼太郎や阿川弘之に騙させました。司馬遼太郎は、あの素晴らしい乃木希典をボロクソに書きます。
だれかに頼まれたんだろうか? 敗戦利得者が多いTVは、それらをドラマにします。また国民が騙されます。
戦争とは、出来るだけやらない。言えばやってはいけない。でも、本当にギリギリでやらなければならないときには、負けてはならないんです。
スターリンなんて何にもやらないけど、最後には、一番勝ちました。
あ~あ。もう一度國造りだ~。
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