弱毒化?(皇紀弐千六百八十一年 令和三年十二月三十日)

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 昨日も申し上げましたが、感染症専門医師以外の医師の多くは、「変異株は弱毒化しているから大丈夫だ」と言います。とてもナンセンスです。

 ワクチンが出来たのだから既存株に対しては、弱毒化しているのは当たり前です。変異株はそれを乗り越えてますから、既存部分では弱毒化していますが、新しい部分では強力になっています。現に、多くの研究機関では、人間の免疫力をすり抜けるといった研究成果も出しています。それに死亡率が数%単位で上下するなら病原体も絶滅しないことから「弱毒化」は必然ではありません。

 つまり、今までは、免疫力を高めていたら、新型コロナウィルスには感染しにくいと言われていましたが、オミクロンはそうではないみたいです。
 さて、昨日、ご説明したインプリケーションです。リスク・コミュニケーションの大家である岩田先生のインプリケーションです。

「オミクロン株は個人レベルではそんなに怖い株ではない。だから、パニックになる根拠はない。個人レベルならあ、感染した場合のリスクは低いくらいだ。が、この作戦は、早晩突破されることが分かっている作戦で、既に突破されています。市中感染が複数観察されています。中国、台湾、ニュージ^-ランドあたりだと前線を突破されても国内の局地戦で感染を抑え込もうとしていますし、事実、国内に入ってきたデルタ株などはこのように抑え込んでいますが、日本ではこの「前線を突破された後の局地戦」が弱く、前線を突破されたときのプランBがありません。よっと国内に入ったコロナの野生株も、アルファもデルタもあっという間に日本中に広がってしまいました」(岩田先生のブログより

 昨日申し上げた合成の誤謬ですね。

 もう、二年間も新型コロナウィルスパンデミックを経験しているのに、政府の対応には誤りがあります。もちろんベースとして専門家の意見を聞くことは大切でしょう。でも、それをそのまま伝えるのであれば、メッセンジャーボーイです。

 「政府の仕事は、専門家の意見をきっちりと把握し、これまでの経験を予測に活かし、國民に対して「しかっりとしたリスク・コミュニケーションを行うこと」です。なんともはや。

(このテーマつづく)

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このページは、宝徳 健が2021年12月30日 05:59に書いたブログ記事です。

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