【第百一号:需要をどこに求めるか② フリーダムへの序章】
弊社月刊誌「士魂商才(しこんしょうさい)」第百二号です。タイトルは「需要をどこにもとめるか② フリーダムへの序章」です。
ある人の言葉です。「じゃんけんで100回勝とうと思ったら200回負けないとだめだ」そうです。自分の立場に固執しすぎると、こんな当たり前のことが人間はわからなくなります。でも、これは特に経営者に求められます。
敗けて敗けて敗けて、もうダメかなあと思ったときに、何か光が視える(敢えてこの字を使いました)。
どんなに知識が優秀でも、どんなに能力があっても、この心が折れないという「悩力」がない人は経営者になれません。一過性に稼ぐことはできても。
田中久重という方をご存知でしょうか。発明の天才です。江戸後期から明治期にかけて我が國を救った偉人です。この方は、どれほどその失敗を重ねたでしょうか。それにもめげずに努力を積み重ねました。
その田中久重が創った 芝浦製作所(現 東芝)が消滅しそうになっています。経営判断が迷走を繰り返しています。経営者の心が折れました。信じられない経営判断ミスも繰り返し。100回勝つために200回負けることを嫌っています。田中久重をルーツに持つ名門東芝の消滅も時間の問題ですね。これなら消滅して東芝はなくなった方がいい。「心が折れる」ことを考えれば経営者とは呼べないのかもしれません。日本の経営者は弱くなってますね。というか私も気を付けます。二十年で失ったものは二十年で取り返します。もう、99回ぐらい敗けないとだめかな。
≪経営者の条件(事業者ではない)≫
①起きている現象が辛いことでも素直にそれを楽しめること
②お客様を愛して、従業員を愛して、経営を愛して、時には自分を叱れること
③心が折れないこと
今月号もお楽しみください。
感謝合掌
皇紀弐千六百八十一年 令和三年十一月吉日
株式会社 経営戦略室
代表取締役 寳德 健
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