パンデミックにおけるBCP(皇紀弐千六百八十二年 令和四年一月三十日 四)

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 オミクロン株のために、閉める郵便局まで出てきましたね。

 BCPには「災害対応」と「パンデミック対応」があります。パンデミックも災害の一種なのですが、その質が違います。

 今、政府がやたらとBCPを策定せよと言っています。東日本大震災のときには、そんなことを一言も言ってなかったのに。

 いいですか、繰り返し申し上げていますが、物事を遂行するには、仕事でも勉強でも戦闘でも、「っ目的」が大切です。その次に「目的を達成するための目標」となります。BCPは手段で終わったら何にもなりません。

 BCPにも必ず自社独自の目的を設定する必要があります。私が考えるBCPの目的は「有事の際に対応できるために平時から有事のことを考えて仕事が出来る組織創り」です。これは、災害対応もパンデミック対応も変わりません。

  目標は、災害対応も場合はRTO(目標復旧時間)です。パンデミックの場合にはRTOのための人繰りです。
 今回の、パンデミックに際してまず、

①平時からそのような事業を構築していなかった

ことが挙げられます。これで、BCPを策定しても、ただの人繰りに終ります。

 次に、

②目的と目標がないことです
 もし、パンデミックが来た時に、RTOを何日に設定するのか。そのために、人繰りをどうするかを平時から考えていないことです。

 RTOを設定できない時には、完全に守りに入ることもパンデミックBCPでは大切でしょう。例えば恐らく3年間(広義のBCP)はこれは続くぞと思ったら事業を維持できる現預金がいくらいるのか(わが社もこれは欠点です)。

③手段もない
 目的と目標に従った手段も平時から考えていないということです。

 今回は、仕方がないから、政府の緊急対策を活用するしかないでしょう。でも、今から、考えておいてください。

 政府のみなさんよ、軽々しくBCPと言うな!だいたい政府をはじめとした行政にBCPがないじゃないか!

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このページは、宝徳 健が2022年1月30日 07:44に書いたブログ記事です。

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