はい、でもゲーム(皇紀弐千六百八十二年 令和四年一月三十日 五)

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 エリックバーンが提唱した心理学に「交流分析」というものがあります。人と人とのかかわりやグループとのかかわりを改善していこうとするものです。

 「構造分析」「交流パターンの分析」「ゲーム分析」「脚本分析」の四つに分かれます。どれから勉強しても構いません。

 ゲーム分析では、人との交流においてしばしば起きる「やってしまった」というゲームが紹介されています。いや、寧ろ、深層心理で「やってしまった」と感じないことが多いかも。ゲームをすることによって(人に対する抵抗)をすることによって、自分の存在意義を暗に(自分でも気づかないうちに)示しています。それほど、ゲームは恐ろしい。ゲームをよくやる人をゲーマーと言います。

 今日は、お医者さんや、私たちコンサルの仕事でよく引っかかるゲームを紹介します。「はい、でもゲーム」と言います。
 あるクライアントとコンサルタントとの会話です。

ク「先生、これってどうすればいいですか?」
コ「〇〇〇はいかがですか?」
ク「でも、それって、前に話を聞いたけどあまり効果があがらないみたいなんですが」
コ「それでは、▲▲▲はいかがですか?」
ク「それも聞いたことがあります。コストがちょっとねえ」
コ「そうですか、では、◇◇◇なんてのじゃ?」

 このやり取りが延々と続き、結局コンサルは怒ってしまいます。

 クライアントの深層心理の目的は「コンサルを怒らせること」です。でも、クライアント自身もその目的を気づいていません。

 上司と部下との間にもよく起きますね。ゲームは人との関係や組織をひどく痛めます。その修復が不可能なまでに。

 ゲームの対策?ゲームに乗らないことですが、素人ではなかなか困難です。

 まあ、はい、でもゲームの場合は。「あなたはどうしたいのですか?」と聞くのが一番でしょう。それがわからないから聞いていると言って来たら。「どうすればわかるようになりますか?」と返す。

 マネジメントとはそれほど根気がいることなんですが、こっちも忙しい(心を亡くす)と、ついゲームに乗ってきます。ゲーマは、こちらのそんな状況を察して仕掛けてきます。

 対策も含めて、時々書きますね。とにかく付き合いと組織を破壊します。

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このページは、宝徳 健が2022年1月30日 08:23に書いたブログ記事です。

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