これも交流分析という心理学のゲームの一つです。
【キック・ミー(私を蹴って)】
私の知人にAさんがいます。Aさんは、人から自分が評価されるたびに、その評価してくれる人(Bさんとします)に意地悪をします。最初は、Bさんは、意味が分かりませんが、Aさんは、Bさんが怒るまで、いじわるなどをします。Bさんは、とうとう怒り出します。Aさんは、深層心理(自分では気づいていない:これが恐い)で、「ほ~ら、やっぱり、私をほめたことなんか、うそじゃない、おせじじゃない」と考えて、表面上は、「またやっちゃった」と反省しながらも、深層心理上は安心します。
子供から大人への成長過程で、否定(これをTA上はディスカウント(値引き)といいます)されて育った人は、人から褒められるなどのよい評価をされると、深層心理で「この人はうそを言っている」と考えて、相手をやっつけて、相手が怒ることで「ほ~ら」と安心するのです。安心するというか、自分の存在意義を求めるのです。否定されて育った人は、否定されることが自分の存在意義となります。肯定される(これを、TAではストロークといいます)ことは、自分の心理を不安定にしてしまいます。だから、わざと自分を否定させる「キック・ミー」です。恐いですね。
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