古典の日(皇紀弐千六百八十二年 令和四年十一月一日 弐)

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 今日は、古典の日です。古典の日に関する法律なんてのはどうでもいいのです。

 言われは源氏物語です。

左衛門の督(かみ)、
「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」とうかがひ給ふ。

〈現代語訳〉
左衛門の督は
「失礼ですが、このあたりに若紫はいらっしゃいますか?」
とお聞きになった。

紫式部『紫式部日記』より

  「若紫」は、『源氏物語』の登場人物「紫の上」のこと。
この「若紫」と出てくる記述は、『源氏物語』の存在を確認できる最古の記録です。ずばり、寛弘5年(1008年)の11月1日。
こういったことから、古典の日は11月1日に制定され、文学、音楽、美術、演劇、伝統芸能など、様々な分野の古典に親しむことを目的としています。

 我が國の凄さですね。

❶なんと千年前の古典が読める国なんです。

❷それも日本語で。学生時代にインド人から「日本の大学はどこの言語を使っているのか」と聞かれました。「日本語」と答えると、驚いていました。そう、日本は、自國の言葉であらゆる國の書物が読める國なのです。

❸そして千年前に女性が小説を書いている國です。欧米では貴族にしかその特権は認められていませんでした。特に女性が描くことはあり得ませんでした。日本がいかにおおらかであったかを示す事実です。日本は男尊女卑ではありません。女性差別はありません。男女は区別されて当然の素材なのです。お互いに。

 素敵な國ですね。

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このページは、宝徳 健が2022年11月 1日 05:14に書いたブログ記事です。

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