昨日「歴史から学ぶ」ことに言及しました。
例えば、敗戦後あれほどみんなが信じた金本位制がいとも簡単に崩れ去りました。潤沢に保有していたアメリカの金保有量を経済世界の経済成長が、その金の保有量の金額を抜いてしまいした。そうするとどうなるか。金が値上がりします。アメリカは、世界各国がうちの通貨を金に変えてくれというと変えなければなりません。すると、アメリカは価値が低いその國の通貨と価値が高い金を交換しなければなりません。金本位制を続けていると金本位制が足枷となり、経済は成長しなくなります。アメリカは悲鳴をあげて、ニクソンが金本位制の停止をしました。
江戸時代は、米本位制です(戦国時代から)。米が豊富にあるときはいいのですが、市民の経済が成長すると、米が足枷となり、経済が成長しなくなります。貨幣制度も不備(後日)ですから、江戸時代は米の枠でしか成長できません。子供の頃、静岡県駿東郡裾野町(現 裾野市)に住んでいました。地域同士の対抗ソフトボール大会があり、私も自分の地域のソフトボールチームに入っていました、他の地域のチームに「深良新田」という名前がありました。そうです、それに対応しようとして江戸試合は新田開発が盛んになったのです。その地域は、新田開発が行われた地域なのです。でも、江戸時代は経済がどんどん成長していくので、そんな新田開発ぐらいでは、追いつきません。結果として米デフレ(米の価値が上がって他の物価が下がるとい状況)。いくら商売を頑張っても米の価値以上にならない経済は、市民をしらけさせます。おまけに当時の日本は貿易制限をしています。鎖國ではありません。貿易制限です。阿蘭陀(オランダ)と清とは貿易をしています。みなさんが、鎖國だと学校で習ったのは嘘です。
キリスト教教会主義の宗教戦争の波が日本にもきます。極め付けは、天草四郎の島原の乱です。あれは、キリスト教教会主義が、欧州の最終宗教戦争である三十年戦争における勢力争いを我國も持ってきました。あわよくば我國も操ろうとしました。それで、天草四郎を焚き付けて、島原の乱にしました。学校の教科書では、島原の乱は良かった!幕府が悪い!としています。とんでもないですね。学校の歴史は嘘ばかり。天草四郎なんてテロリストを英雄にしたてあげています。オランダはカトリックなので、交易を許しただけです。
閑話休題。今の日本は何本位制?
財務省型プライマリーバランス(基礎的財政収支)本位制です。経済成長の枠を緊縮財政の枠で押さえ込もうとしますから、経済が発展したくてもできません。プライマリーバランスの名の下に増税をしますから、経済発展阻止に拍車がかかります。
これが30年以上我國経済を停滞させた正体なのです。人災です。
政治家もメディアも國民も企業経営者に騙され、それをよしとします。デフレで物価が下がったと喜びます。目も当てられません。
江戸時代の享保の改革は、徳川吉宗が、自分の領土の紀州でやった財政再建が成功したから國でもやろうとしました。騎手でやったのはミクロ経済でしかありません。米本位制を。新田開発をしても経済の成長がそれを上回りますから、デフレで、米の値段が下がります。米で給料をもらっている武士は立っまったものではありません。米の値段と相対して他の物資の値段があがります(コストプッシュインフレーション)。民の生活を苦しめます。
中央政府と藩政府は違います。紀州藩の藩財政改革の手法で全国規模の経済改革ができるわけがありません。吉宗は、今と同じ緊縮財政をして不況に拍車をかけました、わずか260万石の幕府直轄地の経済では、所詮、國の経済は支えきれないのです。
水野忠邦もそうです。一番ひどいのは歴史の強化書では英雄しされている松平定信です。極端な近ゆく財政は江戸時代の寿命を縮めました。もっとも、その後、徳川家斉が、インフレ次にインフレ政策をしてしまったのでまたおかしくなりましたが。
江戸時代は貿易制限をしています。なので、國内経済は、海外に活路を求めることができません。
海外に活路を求めようとした田沼意次は、徳川家光のご禁制に触れると松平定信に糾弾され、失脚しました。
◯◯本位制というのはダメなんです。なんでこんなことを長々書いたか。歴史に学べって言いたいのです。それをまた財務省は繰り返しています。
では、他國はどうか。明日解説します。
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