啓蟄(皇紀弐千六百八十四年 令和六年(2024年)三月四日)

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 昨日は、ひな祭りでしたね。日本には五節句があります。

一月七日 人日(じんじつ)の節句 七草がゆを食べます。
三月三日 上巳(じょうし)の節句 桃の節句 雛祭りです。
五月五日 端午(たんご)の節句 男の子の節句です。
七月七日 七夕(しちせき)の節句 七夕です。
九月九日 重陽(ちょうよう)の節句 菊の節句

 だからひな祭りは上巳の節句となります。

 そして、明日からは、二十四節気は、啓蟄となります。けいちつ と読みます。

 まだ寒い日が続きますが、一雨ごとに暖かくなってくるのが啓蟄の頃です、「啓」は「開く」「解放する」の意味です。「蟄」は「虫が冬の間、地に籠る」と言った意味みがあり、啓蟄は、春の到来を感じて虫たちが土から出てくることです。害虫から松の木を守るために冬は藁でできた菰(こも)を巻きつけますが、暖かくなって菰を外す「菰はずし」は、啓蟄の時に行う地方が多くなっています。

 さて、そして七十二候は 啓蟄 初候 蟄虫啓戸 すごもりのむしとをひらく です。意味は啓蟄と同じです。春という字に虫を2つつけると「蠢く うごめく」となります。まさに、啓蟄と同じ意味ですね。

 またこの時期は、春雷が大きくなります。だから立春をすぎて初めての雷を「虫出しの雷」と言って季語になっています。すばらしい季節感をもった素敵な日本です。

 この頃の和菓子は、
 なんと言っても「菜の花」です。

京菓匠さん 七條甘春堂ホームページより

 でも、茶道では、先日、書きました利休忌である(新暦)三月二十八日(本来なら旧暦)に利休の肖像画とともに「(花の)菜の花」が飾られます。どんなに美しくても菜の花は利休忌までは茶花として飾らないのが茶湯のしきたりだそうです。

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このページは、宝徳 健が2024年3月 4日 04:49に書いたブログ記事です。

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