私が大学生だった時に(専攻:計量経済学)、敗戦後の為替レートは1ドル315円と360円の二つの案が当初あったと聞きました。
指数の違いとかいろいろあるのですが、このブログは経済学の講義ではありませんので、それは割愛します。
当時はまだ金本位制で固定相場です。輸出で外貨を稼ぎたい日本は、315円と360円ではお金をするごとにすごい金額の優位性が劣位性かが決まってきます。
日本は、アメリカとの交渉の際、その他の条件はみんなアメリカに譲りましたが、この36円/$だけは譲りません(というか敗戦國のかなしさで平身低頭で認めさせた)。
ようやく共産主義の脅威に気付いたアメリカも、日本に経済発展してもらい西側になってもらわないとアジア・太平洋を失ってしまいます。
なんと、それを認めさせたのが、池田勇人元首相です。よく「自民党の経済政策がうまく行った」という言葉を聞きますが違います。池田元首相の経済政策です。
それを明日から解説していきましょう。敵がわんさかいました。池田さんや安倍さんのような総理大臣が欲しい。高橋是清はって? 彼は、大蔵大臣としてはものすごい力量を発揮しますが、首相はだめでした。
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