道元の和歌3(皇紀弐千六百八十四年 令和六年(2024年)三月二十日)2

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前回の道元の和歌でこう書きました。

「新古今和歌集」が成立したこの機に、おおいに春夏秋冬の風光を和歌に詠んで自然と共生交感しようではないかと考えたのが慈円です。この機に新たに國おこしをしようではないか、と。


 慈円が詠んだ今様(今様歌 日本の歌曲に形態のひとつ)は、いわば國興しの音頭です。道元の

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり

の歌のまさにベースになっています。
春のやよひの あけぼのに 四方(よも)の山べを 見わたせば 花ざかりかも 白雲の かからぬ峰こそなかりけれ

ほととぎす
花たちばなも にほふなり 軒のあやめも かをるなり ゆふぐれざまの 五月雨に 山時鳥(やまほととぎす) なのりして

秋の初めに なりぬれば 今年も半ば すぎにけり わがよふけ行く 月影の 傾ぶく見るこそ あはれなれ

冬の夜さむの 朝ぼらけ ちぎりし山路に 雪ふかし 心の跡はつかねども おもひやるこそ あはれなれ

 何と清々しい今様でしょうか。次はこれを読み込んでいきます。

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このページは、宝徳 健が2024年3月20日 06:58に書いたブログ記事です。

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