健が仲の良い不良一派に勉強を教えたら彼らの吸収力はすごく、ぐんぐんと成績を上げて行った。するとあの腐れ切った当時の福教組の先生と呼ばれた人たちは、それが面白くないのだ。生徒が成績を上げ得てもそれを喜ばないほど、当時の職員室は腐れ切っていた。
ある先生と呼ばれる人が言った。「お前らカンニングでもしとっちゃないや?」。不良たちは「俺たちの今までの素行がそげなことを言わしたっちゃんね。それでも、悔しいなあ」と言った。健は、ブチギレた。職員室に言って、その先生らしき人にくってかかった。「彼らが勉強している場をみとるでしょうもん。なしてそげなことを言うとですか?それが教師の発言か! 他の先生方もなしてその発言を容認しとか。生徒が心ば入れ替えて勉強を始めたのを否定するというとですか? 取り消してください!」と。取り消されることは残念ながらなかった。
不良たちには、「お前ら、これまでつっぱって生きてきたっちゃろうが。こげんことで自分自身をダメしたらいかんばい。勉強は続けるばい」と言ってまわった。
つまり、健の「札付きの悪」とは「当時の福教組にとって、都合が悪い「悪」だった」のだ。でも、健は悔いていない。
そして、健の内申書はとても厳しいものになり、高校受験に失敗した。
後日、健の中学3年生の時の担任Sと姉が電車の中で偶然あった。その時にSが姉 一美に言った。「おお、久しぶりやな。今、お前の弟はどげんしよっとか?」。人見は答えた「弟は、今、慶應義塾大学に行っています」。この時のSの発言である。「見栄ばはらんでよか。嘘ば言わんでよか。あいつが慶応やらいけるわけがなかろうが。」 その夜、一美がぷんぷん起こって電話で状況を教えてくれた。担任のSのことを健はすっかり忘れていた。 このことが健を中学浪人させたが、健は、人生で一番勉強に集中できたときであると今でも思っている。この自信が今回のホワイトハッカー挑戦に向かわせた要因の一つであることは事実である。
健は、基本情報技術者科目Aの試験勉強を開始した。専門用語(テクニカルターム)には慣れておらず苦戦しているが、これは繰り返し学習していけばなんとかなるだろう。それより科目Bのプログラミングにかなりの時間を要することが考えられることから科目Aは速く仕上げなければならない。
健は、簡単な知識確認で必ず点数をとるために復習した。16進法とは、0から9までの10個の数字とAからFまでの6個のアルファベットを使って数値を表現する方法である。16進法では、ひとつの桁において、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、A,B、C、E、Fと並ぶ16個の数値を使っている。「A」が10新法におけつ「10」に相当し、「F」は「15」である。Fの次は10となる。
日常生活では、0から9までの10個の数字を使った10進法が使われるが、コンピュウーー他の世界では2進法などとならんで16進法が主に使われていことが多い。
コンピュータの世界には、ASCIIコード、日本語コード、カラーコード(色を示す)というものがある。コンピュータは2進数しか扱えないため、文字データも2進数(つまり整数)として表現される。コンピュータは、ある2進数を特定の文字だと思い込んで処理する約束になっている。このような文字を表現する2進数のことを「文字コード」と呼ぶ。
そこでどの数値とどの文字を対応させるか決めて、一覧表を作成することとなる。現代コンピュータでは標準的な文字コードが決まっていいる。特にアルファベットと記号では、ASCII(アスキー)コードが使用される。
16進法の3F7Bを10進法に変換すると、(16×16×16×3)+(16×16×15)+(16×7)+(1×)で16,251となる。
また10進法の12,345を16進法に変換すると、12,345=16×16×16=4,096余57、57=16××3余99、99=1×9となって、3,039(あまりだけ桁数に持ってくる)となる。
七十五歳まであと3,402日(本日含む)
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