観音経では、観世音菩薩の御利益や功徳について詳しく解かれています。具体的には観世音菩薩には、七難を避ける力があると言われています。
<七難>
- 火の難(火による苦しみ)
- 水の難(水による苦しみ)
- 羅刹の難(悪鬼による苦しみ)
- 刀杖の難(武器による苦しみ)
- 鬼の難(悪霊による苦しみ)
- 枷鎖の難(縛られる苦しみ)
- 怨賊の難(犯罪者による苦しみ)
さて、四つめの分です。
佛告無盡意菩薩男児若月無料百千萬億衆生
(ぶっこう無人にんにぼさぜんなんしにゃくむりょうひゃくせんまんのくしゅうじょう)
佛、無尽意菩薩に告げたまわく、善男児、もし無量百千万億の衆生ありて
釈尊は、無尽意菩薩の質問に対して、このように答えました。「ここで仏法と聞いている人々よ、数えきれない多くの人がいて」
長くなりますので、途切れ途切れになります。明日をお楽しみください。
キリスト教も仏教も一神教です。一神教というのはとても不便で、人間はダメな存在だから神言葉を聞かなければならないというスタンスに立ちます。だからキリスト教の結婚式でも、「愛することを神に誓いますか?」と聞きます。あなたを愛しますとは誓わないのがキリスト教式結婚式なのです。私は、これがいやで神前結婚式にしました。
そして、その一神教のスタンスは、逆に最終的に解釈が広がるために教祖没後にさまざまな勝手なことをいう輩が出てきて宗派を作ります。キリスト教で一番厄介だったのが「カトリック教会主義」です。ローマ帝国をぶっ潰し、欧州を暗黒の時代に導きとして、宗教戦争や魔女狩りをおっ始めました。
中東や欧州の宗教は、女にモテない男たちが始めたと言われています。だから女性蔑視も¥甚だしい。イブはアダムの肋骨から生まれました。
その点、東洋の仏教は「自らを内観せよ」と教えています。それでも、釈尊なき後に一神教ゆえのさまざまな宗派ができました。それらが対立しますが、日本では、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が、その宗教勢力をぶっつぶしてくれましたので、宗教戦争が起きませんでした。
神道は宗教ではありませんが、もともと、八百万の神です。みんな仲良くの。なので、キリストが一人入ってきてもびくともしません。
それに神道は教義経典(これを守りなさい)がありません。大祓詞ではみんなで悪いことをした罪を無くそうよとなっています。それが「祓へ給ひ清め給へ」です。
昨日あったりやったりしてしまった悪事は、
佐久那太理(さくなだり)の速川の瀬の瀬織津姫(せおりつひめ)が、その悪事をすべて大海原にもっていってくださいます。
その持っていってくださった悪事を、八百会(やおあい)の速開都姫(はやあきつひめ)が、飲み込んでくださいます。
その飲み込んでくださった悪事を、気吹戸(いぶきど)の気吹戸主が、根の国底の國(ずっと地中深く)、いぶきはなってくださいます。
最後に地中深くにいる、速佐須良姫(はやさすらひめ)が、すべてを失くしてくれます。
そうするとみんなが「祓へ給ひ清め給へ」の浄化の状態になる。
というものです。ねっ、日本って素敵でしょう? これだけだもの人間を清らかにするものは。だから世界で唯一連続した人間社会の奇跡の国になれました。
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