今日の明治大帝の御製です。
世の中の 人の司と なる人の 身のおこなひよ ただしからなむ
「人の司」つまり、リーダーとなる人は、行ひを正しく使用というものです。まさに明治大帝が自らに聞かせている言葉なのでしょう。
リーダーの三要素というものがあります。
①ノーブレス・オブリージュ(身分の高いものはそれに応じて果たさなければならない社会的責任と義務がある)
②アウフヘーベン(低い次元で相対立する意見をより高い次元から解決する能力)
③慎独(一人の時に慎める力)
大日本帝国陸海軍の士官には、これらのことが厳しく求められました。彼らは世界最強の軍隊を作り上げました。しかしながら、官僚化された軍上層部がこの世界最強の軍隊と日本を潰してしまいました。國のことより自分たちのことばかりです。大東亜戦争は、侵略戦争などでは断じてありません。悪いのは戦時國際法を冒しまくった米國です。
でも、自らの國を潰したのは官僚化された軍部と一部の将軍たちです。阿川弘之が阿川三部作として褒めまくっている、山本五十六、米内光政、井上成美など、どこをどう嘘をつけばこの3人を褒められるのかという内容です。山本五十六の言葉に「一年、二年は存分に暴れて見せましょう」というのがあります。二年経ったら負けますという将軍がどこにいるのか。彼は予算取りの大蔵省接待はとても上手なのですが、作戦能力などまるでありません。官僚の世界は、あんな将軍を連合艦隊総司令官に任命します。
日露戦争の時の東郷平八郎元帥をはじめとした将軍たちとはとはえらい違いです。かれらは武士でした。
【今日の拙首】
リーダーの 三つの要素を 死ぬまでに 好みに収める のぞみはそれだけ