プライマリーバランスという悪(皇紀弐千六百八十四年 令和六年(2024年)七月二十八日)

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 なんだか、税収がアップして今年度は、プライマリーバランスが達成しそうだそうです。

 國民の生活を犠牲にして達成しているのに、メディアも國民もこれを絶賛します。これが怖いのは、今後ますます、政府・財務省はプライマリーバランスを國民生活を犠牲にして達成しようとするでしょう。


 かつて、◯◯本位制とどいう経済制度がありました。近くでは、金本位制です。大東亜戦争後、豊富な金を保有しているアメリカは、金本位制を実施しました。城山三郎が愚かな小説を書いてこの金本位制を絶賛しました。濱口首相や井上準之助という愚か者を賛美したのです。

 こういう本位制がすきなのはメディアも一緒です。当然、國民は騙されます。

 ◯◯本位制というのは、その基軸であるもの(今回は「金」)の保有省が経済規模を超えるぐらいふんだんにある時はいいのですが、経済規模がその基軸をこえると一気に行き詰まります。この時も世界経済が成長し、アメリカの金の次保有をこえたとたんニクソン大統領は悲鳴をあげ、金本位制を廃止し、変動相場制に移行しました。

 江戸時代の三代改革が全て頓挫したのも米本位制です。江戸初期は米が豊富であったときはいいのですが、江戸の経済がどんどん成長していきます。「◯◯新田」などという新田作りをしますが追いつきません。米本位制が経済成長を阻害しているのに、幕府は緊縮財政をしました。

 田沼意次だけです。これと逆の政策を打ったのは。なので、かれは、いまだに悪名を着せられています。


 室町時代は明銭本位制です。支那大陸から明銭が豊富に入るときは良かったのですが、これが入らないと一気にデフレになりました。

 何が悪いかというと◯◯本位制とはデフレが起きるのです。


 インフレは良いインフレと悪いインフレがありますが、デフレには悪いデフレしかありません。

 つまり、ほとんど全員が「マクロ経済」を知らなくて、ほんの狭い自分のテリトリーの「ミクロ経済」ばかりを論じるからこうなります。

 プライマリーバランスは、今のお金の中で本位制をやろうとしますから、どうしても経済が行き詰まります。その結果苦しむのは國民ばかりです。威張るのは政府・財務省・日銀だけです。

 あほらし。

【拙首です】
生きていく 上で本当に 知ることは 歴史に潜む 原理原則

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このページは、宝徳 健が2024年7月29日 04:02に書いたブログ記事です。

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