むかしより ためしまれなる 戰に おほくの人を うしなひしかな
靖國神社に「日露戦役戦歿者名簿」が展示されています。明治天皇の皇女、常宮昌子内親王・周宮房子内親王御染書による名簿だそうです。戦歿者名が公表されるたびに氏名・死歿日・場所を記され、御殿の一室に奉安、祭禱なされていたそうです。
本年は、日露戦争から百二十年です。明治天皇をはじめ明治の先人たちがあの國家の存亡と危機に対峙し見事に切り抜けられました。
靖國神社には、八万八千余柱の日露戦争の戦歿者が鎮まられているそうです。
上記の御製は、明治天皇の大御心です。
同じ國難にあわれた昭和天皇は、明治天皇の和歌をよく引用されました。
昭和二十二年の昭和天皇の御製です。
悲しくも たたかひのため きられつる 文の林を しげらしめばや
平和とは、日本国憲法「典」が叫べば実現するものではありません。
戦って勝ち取らなければならないのです(戦い方はきちんとしなければなりませんが)。
世界で唯一歴史が連続した人間社会の奇跡の國 我國日本は「平和を価値とるために」、苦難の歴史の連続でした。
次の記事から「日高見国」を書きます。そして、その苦難を見てまいります。
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