昨日から七十二候は、白露 次候 鶺鴒鳴(せきれいなく)です。セキレイが泣き始める頃です。
かつての大河ドラマで、渡辺謙さん主演の「伊達政宗」がありました。一揆を扇動されたとして、隣藩の蒲生氏郷が、一揆の民に出した政宗の書状を持って秀吉に訴えます。秀吉は、政宗を呼び出します。
その時に政宗は、その書状は偽物だと言います。自分はこんなこともあろうかと、本物の書状には花押のセキレイの目に針で穴を開けているから見てくれと。秀吉は、「うん、こちらの書状には穴が空いていないが、政宗が持ってきた書状にはセキレイの目に穴が空いている」と言います。
ものすごく緊迫したシーンでした。この時代の大河ドラマは面白かったなあ。今の、光る君など、脚本家が源氏物語を研究していない。紫式部がどれだけいろいろな学者をはじめ武将にも研究されているか。紫式部のかけた一千年の謎を人類はまだ解ききっていないのです。それが何も表現されていない。
政宗の書状のセキレイの目に穴が空いていたかどうかは定かではありません。まだ殺すには惜しいと秀吉が思ったのかもしれません。
政宗と知謀を戦わせた英才 蒲生氏郷は、その後勢いをなくしています。
セキレイはこんなところにも登場していたのです。
セキレイには、もっと素敵な存在意義があります。
セキレイが泣き始める頃となりました。「チチッチチッ」と鈴のように高い声を放ちながら、秋の空を爽やかに飛ぶのがセキレイです。水辺に住むのを好みますが、家の軒下にも巣をつくります。「背黒・白・黄色」の3種類がいます。
フリー画像があったので、写真を載せておきますね。
綺麗な鳥ですね〜。政宗が花押に用いたのがわかる気がします。
この鳥は、イザナギノミコトとイザナミノミコトに子作りを教えました。なので「恋教え鳥」と言われています。そのため古来からセキレイは夫婦円満の御神鳥とされてきました。素敵ですね。
【拙首です】
世の中が いかに変はれど 何千年 変はらぬものあり 不易流行
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