宇佐美の親父さん12:ある所長の給料袋(皇紀二千六百八十四年 令和六年(2024年)十一月二十一日)

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 前のブログを読み返したら、「(親父さんの話以外で)後で詳しく書きますね」と書いて忘れているものがたくさん。メモしましたので少しずつ書きますね。

 閑話休題。あるとき、東北の方のスタンドの店長の奥様が入院されたという情報が親父さんに入ります。とにかく、宇佐美は全国区のくせに、情報伝達速度が速いんです。北海道宇佐美で起きた事故等の情報はもう次の日には九州宇佐美につながっています。

 そのとき、親父さんはTさん(経理課長)に言って、自費で給料袋の1万円多く入れました。

 まだ、振り込みではなかったの? って、思われるでしょう。親父さんは、給料袋で渡すのとても楽しみにしていました。例えば、年度末には特別賞与を配るのですが、それぞれの宇佐美で、出光でいうところ「家族会」のような食事会やらなんやらをやります。その最後に特別賞与を配ります。それのどこからかき集めてきたかバラバラのデザインのどこかの社封筒に入れて、名前をし会社が呼んだ人が出てきます。その人に向かって、親父の見事なアンダースロでホイと軽く投げて渡すのです。多くの会社のように恭しくわすなんてことしないんです。なぜって、親父さんは口は悪いけどものすごくシャイなんです。特に、社員に対して良いことをするときには。その姿がおかしくてたまりまえん。

 またまた閑話休題。給与袋に入っていた明細と金額が違います。店長が親父さんに電話をかけてきます。「社長、給料が1万円多いのですが」。親父さんは「知らん」と言って電話を切りました。シャイですね〜笑笑

 あとでTさんがフォローしたと思いますが。私はこれを聞いたときにも涙が出そうになりました。きっと、あの店長さんも涙を流していたのを想像して。彼は、その後、すごい成績を出すようになりました。

 ある伝説の美容室のオーナーも「仕事で感動の涙をした店長は必ず成績があがる」とおっしゃっています。

  親父さんのシャイな優しさっていいですね。

【拙首です】
良いことを やってあげたと 思ふのでなく こっそり気づかふ 親父の陰徳

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このページは、宝徳 健が2024年11月21日 07:20に書いたブログ記事です。

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