株式分割と第三者割引増費(皇紀弐千六百八十五 令和七年(2025年)一月十三日)5

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 今、イトーヨーカドーが店舗を閉鎖しまくっています。事情は知りませんが、鈴木敏文氏が社長を続けていたらこんな体たらくはなかったでしょう。

 私が大学時代にコーチをしていたテニスクラブは、イトーヨーカドーの関係者がたくさんいました。みんな口を揃えて言っていました。「鈴木という男がアメリカのセブンイレブンというのを買おうとしている。とんでもない奴だ。成功するかどうかもわからないくせに」

 後に、社長になられた鈴木氏の講演を聞いた時に「私の唯一の仕事は、社内の成功体験を破壊すること。それだけだ」とおっしゃっていました。

 閑話休題。セブンイレブンは、その後、どんどん発展します(内容割愛)。そして、鈴木氏はイトーヨカドーも。創業家の伊藤家もとて大切にされました。まず彼がやったのは、SPC(特定目的会社)です。イトーヨーカドーの店舗をひとつ作ったらすぐにイトーヨーカドーが作ったSPCにそれを売却します。SPCはその入ってきたお金をすぐに証券化します。投資家は儲かります(当時のイトーヨーカドーは10%以上ダイエーより利益率が上回っていた(20%以上)からすぐに取り戻せます:鈴木氏のマーケティングの力です)。

 ダイエーが、土地を担保にして次の店舗を作り資金ショートに陥ったこ ととまったく違います。

 次に、伊藤氏がやったことは、株式分割と第三者割当て増資です。株式分割とは、例えば、我が社が、100円で10,000株持っていたら100万円で。そ1,000株を総額を変えずに10分の一にしてしまうんです。つまり、株価は、10万円になってしまいます。総額は変わりません。でも、セブンイレブンは収益体質なので、すぐに株価は戻ります。そして、株式分割とともに、第三者割引増資をやります。これも例えば、10万円になった株式がすぐに元の株価に戻るなら投資家は買いますよね。特に既存投資家は。すると既存投資家は、1000株と同じ株式を買っても損をしません(セブンイレブンの株価はすぐに上昇するから)。

 10分の一になったんなら10倍株式を買っても損をしないわけです。つまり、1万株。株価が戻れば20,000万株✖️100円で20,000万円。これを鈴木敏文氏繰り返し、株主の資本を拡大したのです。

 当時学生だった私は、そんなことを知りませんでした。不勉強恥じます。でも、鈴木氏の優れたマーケティングがいないとこれは実現しません。

 そして、セブンイレブンがイトーヨーカドーの株価を抜きました。どうでしょう。セブンイレブンの株を買うと、イトーヨーカドーを海外投資家が買収できます。

 なので、セブン&いホールディングズを作ったのです。

 その構図が気に入らない、経営陣が鈴木敏文氏を追い出しました。

 今の知恵がない経営陣がイトーヨーカドー店舗をを売却し始めています。

 社会とは、こんな構図があるんです。政治にも官僚にも経営者にも組合にも。そして世の中をハイコストにするどころか世の中をダメにします。かなしいですね。

 私の生きる目的は、こういう既得権を廃止、若者に夢をもってらえる世の中にすることです。

 鈴木敏文氏もイトーヨーカドの伊藤会長が泣いています。

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このページは、宝徳 健が2025年1月13日 11:15に書いたブログ記事です。

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