宇佐美の親父さん16:ゴルフの話(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)一月十七日)

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  私はゴルフをやりません。出光興産株式会社に勤めていたときも、本当にどうしても必要な時に渋々行っていました。十九年のサラリーマン生活の中で三回か四回。出光興産株式会社を辞め時に、ゴルフパートナーズ(こんな名前だけ???)に(ずっと前に友達にもらった)クラブを売りに行きました。確か2,500円ぐらいで売れました。そのお金を使って家族三人でお昼に食べた蕎麦がとても美味しかった。

 

 名古屋支店勤務の時に、どうしても行く必要に迫られて、ゴルフに行きました。平日です。ゴルフの話はどうでもいいので割愛します。

 

 次の日に、宇佐美本社に行きました。

 

「おはようございます」と親父さんに挨拶をしながら、社長室に入って行きました。

 

 親父さんは、機嫌が悪く、目も合わせてくれません。

「どうしたんですか?」

「俺はなあ、平日にゴルフをしに行く奴は大嫌いだ」

「親父さん、私がゴルフをしないのはご存知ですよね。昨日は、どうしても・・・」

と行った瞬間に

「言い訳をするな!!!」という言葉が返ってきました。

 それからもずっと口を聞いてくれません。かなり長い時間が経ったあと、

「私、もう帰りますね」と言いました。

「なんで帰る」

「だって、親父さんの機嫌が悪いし、口も聞いてくれないから」

 

「お前は、俺が機嫌が悪くて、口も聞かなかったら帰るのか」

「(何この言い方。めんどくせぇ)」と思ったけどそんなことは怖くて言えません。

 

「いいから、ここにいろ」

 しばらくすると、親父さんは、どこかに行ってしまいました。トイレかなあと思っていると、返ってきた時には、大量のゴルフボールを抱えていました。

 

「(なんでゴルフもやらない親父さんがこんな大量のボールを持っているんだ。何をされるんだ。これを大量に投げつけられるのかああ)」

 

「ほら、これやる」と、その大量のボールをくれるではありませんか(爆笑)。

 

「だから、私が、ゴルフやらないのは、知っているでしょう。いただいても無用の長物です」

 

「せっかく持ってきたのにか」

 

 こういう時の親父さんは可愛くて仕方がないのですが。「(さっきの機嫌の悪さはなんだったんだ。言っていることとやることが違うやん)」と思いました。

 

 結局、支店に持って返って、支店長とか課長さんとかにあげました。「親父ボール」と呼ばれて人気がありました。

 

 家に帰って、カミさんに、この話をしたら、うけたうけた。「よかったじゃん、恋人からいっぱいごフルボールをもらって。でも、あなたが親父さんを大好きになる気持ちはわかるわ。今度、宇佐美さんから電話がかかてきたら、笑いを堪えるのに必死だわ」。と腹を抱えて笑っていました。

 

 でもどうしてあんなに親父さんは怒ったんだろう? いつか天国に行ったら教えてね。って、親父さんはもう忘れているかも。ねっ、親父さんのことを私に語らせたらキリがないでしょ。

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このページは、宝徳 健が2025年1月17日 08:26に書いたブログ記事です。

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