どの本よりわかりやすいM&A(皇紀二千六百八十五年 令和七年(2025年)一月二十日)2

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  今日は、「基本合意」です。N&A前半特に「スモールN&A」では一番重要となります。決定ではないものの「大体の方向性、スケジュール、価格(まだ正規決定ではない)、守秘義務契約、FAや仲介(昨日説明)などなど、大枠の事項を「こうやって決めていこうね」を合意します。まだ、バリュエーション(企業・事業の価値評価)やDD(デューデリジェンス:事業・財務・法務・不動産等の精査)が終わっていないケースが多いので「こうやって決めていって、そのスケジュールはこうしましょう」と合意するのが基本合意です。

 

 私の関わった案件で、こういう事例がありました。

 

 「基本合意」で「◯千万円」と書いたのですが、そこから譲渡し物件にある不備が見られ、一時は、MAが不成立となるかという事態に陥りました。譲渡し側はある事情でとうしても売りたい。譲り受け側は、事業時代のキャッシュフローの高さからどうしても書いたいという気持ちが強かったので、価格交渉の前に何か打開策がないか話し合いました。結果としては、譲り受け側が講じた対策で、なんとか合意にいたり、当初の6割の価格で決定しました。

 

 もし、この事実を譲渡し側が隠していたりしたら、最終契約のときにとんでもないことになったでしょう。

 

 なので、バリュエーションやDDは、絶対に必要です。何千万円の取引をするのにこれらの費用を惜しむのは得策とはいえません。

 

 本当に小さな企業のM&Aなら、FAや仲介とよく相談してください。規模が小さければ簡易DDも検討できるでしょう。

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このページは、宝徳 健が2025年1月20日 08:46に書いたブログ記事です。

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