母から叔母への命の手紙:11通目 謎多き手紙(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)二月二十四日 月曜日)6

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 今日の母から叔母(洋子)への手紙は謎多き手紙です。

 切手は「観音部菩薩像」。この観音菩薩像切手は。昭和二十六年(1951年)十一月一日から、昭和四十一年(1966年)六月三十日まで売られていたものです。使用済みでもオークションによっては結構な値段になることがあります。

 母が結婚したのが昭和三十一年一月八日です。その時、母が23歳で、洋子姉ちゃんは、11歳。でも、差出人が「秋武汎子」になっているので、きっと母が東京に住んでいる頃です。手紙の中には学芸会とか三学期も頑張れと書いてあるのでおそらく昭和二十年代です。それと宛先が東京都中野区なのに、手紙の中には大阪に遊びに来いと書いてあります。おかしいなあ。

 消印は「東京中央 8.5.13 前8-12」です。この頃の消印は解読できません。検索したけど出てこない😭。誰か教えてください。TV番組の博士ちゃんに聞かないとわからないかなあ。

 ああ、ひとつわかった。これ「特印」だ。すごい。正式名称は「特殊信日付印」。記念切手の発行の際などに用いられて、押印機で押すのは1日のみで、手押し印は七日間の期間限定で押してくれる消印です。だからこれは昭和二十六年の手紙です。お袋はわざわざ発行されたばかりの切手を特印で洋子姉ちゃんに出していますね。すごい。私は六十六年生きてきて全く知らなかった。消印が手押しなので、昭和二十六年十一月一日から七日の間に投函しています。それもわざわざ中野から八重洲の東京中央郵便局に行って。母は本当に洋子姉ちゃんが好きだったことがわかります。こんなことまでしてあげているなんて。叔母(洋子)は七歳ですね。特印は、発売日でも一部の大きな郵便局でしかできません。なので、この手紙の投函日は、十一月一日の可能性が高くなります。母らしい。「8」は東京中央郵便局の番号だと思います。

 東京中央郵便局の押印会場は京橋郵便局の5階にあるので、この5.13というのはおそらく京橋郵便局5階で十一月一日に発売された観音菩薩像切手に手押し消印を押した13番目ということになります。それも午前八時から十二時の間に(これが前8−12)。

 切手の素人なので、もし間違えていたら許してください。でも、宇佐美の親父にいつも「正解ではなく考えることが大切」という教えを受けてきたので楽しい!!!

 あとは東京に住んでいるのに大阪と本文に書いてある。これは天国に行ったら(いけるかな?笑)、お袋に聞いてみないとわかりません。あ〜楽しい〜。
「洋子さん かぜはなおりましたか? 洋子ちゃん様に元気な子がかぜをひくなんておかしいわ。早く快くなってくださいね。この頃寒い寒い日がつづいたせいでせう。大阪も寒くてちぢこまっています。早く春になって洋子ちゃんが大阪に来る日が来ないかしら? お兄さん(伯父:しゅんいち)も洋子ちゃんが来たらどこえ連れて行って上げようかなあと楽しみにしていますのよ。洋子ちゃん、今度の学芸会は何になるの?学芸会の様子をお知らせくださいね。早く元気になること。そして三学期頑張ること。おてがみくださいね。
大好きな洋子さんへ  お見舞いの花束よ(絵を書いています)  ひろこねえちゃんより」



 


 母んの中学卒業時の寄せ書きからです。お袋、太田光代さんだよ。


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このページは、宝徳 健が2025年2月24日 16:42に書いたブログ記事です。

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