この前は石油業界の「カルテル癖」の話をしました。
今回は、無鉛ハイオクの酷い売り方の話をしましょう。
数ある商品を、時々、本社は競争社会に陥れます。それで新商品の売上をあげようと。無鉛ハイオクの場合、ハイオク/(ハイオク+レギュラー)の比率で支店や出張所を争わせ速報を出すのです。当時は、視点・出張所を合わせると販売関係部署は出光で70強ありました。そして出光金アポロというハイオクの名前だったので、「金比」という名前のハイオク比率で争そわせました。
そうしたら各支店は何をやったか。レギュラーのタンクにハイオクガソリンを入れて、販売店に売らせてハイオク比率「金比」を上げていたのです。
地道に販促活動をやって、所長さんたちを説得し、担当地区の全体ミーティングもやり、販促物の使い方や声の掛け方の運用方法を説明してきた私は、金比はNO.1でした。自慢ではありませんが私は、販促キャンペーンでは負けたことはありません。
スタートして1ヶ月がたったころ、上記の変な売り方が始まりました。私は絶対にやりませんでした。
全社での「金比」はものすごい数字になりました(そりゃあそうでしょう)。私は、またがっかりです。たしか、新入社員だからまだ日誌を書いていたような覚えがあります。その日誌に「これが出光の真に働く姿を顕現し国家社会に示唆を与えることか。これが販売の出光と威張っていることなのなのか」と書いたか書かなかったか心のなかにしまったのか・・・。書いたんだと思います。ひどく怒られましたが。
そして、それはなんと出光だけではなかったのです。日石(現 エネオス)を始め元売全部がやり始めたのです。当時は、十三元売ありましたから、もう無茶苦茶です。
※十三元売:出光、日石、共石、エッソ、モービル、丸善、コスモ、三菱、キグナス、大協・・・。忘れました笑。そういえば都銀もかつて十三行でした。何かあるのかな笑。
みなさん悪党という言葉をご存知ですか?
悪いことをする奴らはすぐに徒党を組むのです。自分だけの責任にしたくないので。
善党という言葉はありません。善は連(つる)まないんです。
利権集団(官僚、政治団体、左翼、政党、メディア、経済団体、石油組合、医師会、弁護士会、JA、各業界の団体、三条委員会、 原子力規制委員会、会社の中の派閥等々)がそうです。大体、徒党を組む連中は、最初は崇高な理念から始まるのですが、少し経つと悪党になります。
敗戦後の復興を目指した昭和の難波節のころならそれも必要悪だったのかもしれませんが、この悪党たちは、今の若い人の成長を著しく阻害しています。私たち高齢者の役割は、この悪党たちをやっつけて、若者たちの未来に向かう姿勢をサポートしてあげることなんです。テクニカルな部分は今の若者たちは自らやるでしょうが、この利権集団を潰すことまでやらせては若者の成長がそこで止まってしまいます。
どうやってですって? 答えはまだ出ていませんが、やり方は多々あります。一つ一つ命の終着駅まで、一人一人がそれをやるときっと岩をも動かすでしょう。
それとも強烈なリーダーが出てきて、織田信長の楽市楽座をdやるかどうかです。
まだまだこの話はつづきます。
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