親父さんが作りはじめたのがトラックステーション(以後、TCS)はどんな業態をなのでしょうか。
今は、たくさんTCSがありますが、宇佐美以外の他社は、何を打っているかという業種の範疇を超えていません。
親父さんんTCSは「どうやって売るか」という業態なのです。
そこにも親父さん得意の「非真面目さ」がふんだんに盛り込まれています。何回かに分けて紹介しますね。
私は小学校の頃から壊滅的に図画工作が下手で図画工作の成績はいつも「2」(5段階評価)でした。こんな図を書いたら親父さんに怒られそうですね笑。親父さんお許しを。宇佐美のTCSの大体の構図です。
この一つ一つに「なぜ」という「目的」があるんです。私は昔、コンサルになりたての頃、親父さんの受け売りで「店舗の鮮度」と言うのをクライアントさんによく質問していました。「これはなんでこう書いているの?」「これはなぜここに置いてあるの?」などなど。店舗をハードだけとしているお店が大きいのです。繁盛している店はそうではありません。一つ一つに「なぜ」という目的が必ずあります。それが鮮度です。宇佐美のTCSはハード&ソフト&ハートなんです。ハートの部分に「目的」があるんです。
例えば上図の「風呂」狭いんです。
「親父さん、なぜもっとお風呂を大きくしないんですか?」
「馬鹿につける薬があったら100万円出しても買ってお前につけてやるわ」
とまたおっしゃいました。何度目でしょう笑。
「そうでね。考えるんでしたよね」
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「広い風呂を作ったら、みんながゆっくり入るだろう。そうすると他のトラックの運転手が入れなくなるだろう。狭く作ると早く出てくれるから回転率がいいだろう」。単価の安い蕎麦屋の発想です。
得心!!!!。これが本当に顧客満足です。世に言う表面的な顧客満足ではありません。親父さんはどうすれば顧客が喜ぶかを常に真剣に考えていました。
接した時には常に考えさせられ常に勉強になりました。たった二年間の担当でしたが、私の人生にとってかけがえのないものでした。
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