宇佐美の親父さん28:どんなTCSか(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)二月六日)7

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 この記事では、宇佐美の親父さんが非真面目な思想で開発したTCS(トラックステーション)について、私が親父さんから伺った話を書いています。今日のテーマはアンダーシャツです。


 今は知りませんが、宇佐美のTCSにはいろいろな物が売っています。俗にガソリンスタンドは、燃料油とオイルと油外三品(TBA Tタイヤ。Bバッテリー、アクセサリー)、役務収入(作業量料等)がありました。また別のところで述べますが、宇佐美のスタンドの強さは、燃料油に軽油あること(平均すると当時でガソリン200㎘、軽油600㎘、灯油も強かった)とTBAはものすごい販売量です。TBAをたくさん売るので作業資料としての役務収入が高いのです。なので、ガソリン価格が乱売で低くなっても平気で商売ができます。それ加えて、ショップのこの「いろいろな物」の売り上げがすごいのです。なので他社のスタンドがやTCSが近くに出てきても、あまり怖くはありません。1番の競合はコンビニエンスストアです。「いろいろな物」の売上が落ちるからです。

 それに宇佐美の親父さんは、あまりこれら商品の実績にうるさくいいません。一度、「実績検討(各部署ではやっているのですが)はしないのですか?」と聞いたら「お前は馬鹿か、もう終わった過去の実績を検討してその数字が変わるんならやるけど、過去は変わらんだろう」とおっしゃいました。確かにそうですね笑。専務さんたちも過去の実績より「実績表に昨日の実績が記入されていない」「制服が乱れている」「スタンドが汚い」などの鮮度をとても大切にしていました。

 親父さんの全国の所長に対するマネジメントは電話です。なんせ数が多いので順番に少しずつ電話をかけるのです。突然。いつかかってくるかわかりませんから、所長さんが電話を取って親父さんだったらびっくりします。

 「おい、今日はどうだ」「いつもと変わりません」「昨日と同じ今日があるか!!!」てな具合で。

 時には「(宇佐美のTCSで売っている)棚のラーメンは、何を全面に置いてある!?」と親さんが電話をします。咄嗟のことなので所長さんたちは答えられません。「ただボケーっとラーメンをならべてどうする。今、一番宣伝(CM)をやっているラーメンを調べてそれを前におかんか」とか言います。これは何もラーメンと話をしているのではなく、そのぐらいちゃんと考えろとおっしゃっています。いつも私に言うように笑。

 宇佐美にTCSにはトラックの運転手さんが着替えられる様にアンダーシャツも売っています。あるとき、私が親父さんに聞きました。
 「親父さん、なんで、宇佐美のスタンドではアンダーシャツが3枚組になって売っているのですか?」「またお前は考えもせずに俺にものを聞く。だから馬鹿だと言うんだ。馬鹿につける薬があったら百万円出しても買ってお前につけてやるわ」。このセリフはもう親父さんの私に言う定番になっています。このセリフを言うたびに楽しんでいたのではないかな爆笑。

 「一枚だけ買って着替えたのを家の持って帰ったら、嫁さんが怒るだろう。『なんで、そんな無駄遣いをしたんだ』って。三枚いくらで買ったと言うと、嫁さんは、『あら、安いわね』と喜んで旦那を褒めるだろう。それがわからんか」ですって。本当にそうなるかどうかわからない私は家に帰って、かみさんに「俺がシャツを3枚安く買ってきたら嬉しいか?」と聞くと「なにそれ、あなたの恋人宇佐美の親父さんが言ったのでしょう」と腹を抱えて笑います。もう、見透かされています。「毎回買ってきたら怒るけど、そうねえ。たまにだと悪い気はしないわね」だそうです。それを親父さんに言ったら「それみろ」と一言だけ。

  まあ、いつもこんなことばかり考えている親父さんです。それもどんどん進化しますからおそらくAIも真っ青です。AIは、ゆで卵を三個かったらどうなるかとかシャツを3枚組で買ったら奥さんが喜ぶかなんて考えませんよね。考えたとしても次の非真面目を考えつかないですようね。「それにはお答えできません」ってなりますね。私はいつも親父さんにことあるごとに「考えろ、宝徳、考えろ、考えろ」と言われていました。あ、あと、「馬鹿につける薬も笑」。

親父さんの勝ち〜。

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このページは、宝徳 健が2025年2月 8日 20:32に書いたブログ記事です。

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