今、マッチングアプリというのが流行っているそうです。それにInstagramやfacebookの「いいね」ボタンがあります。また昭和世代と言われるかもしれませんが、人と人とは、そんなにすぐに人と人との関係をよく知らない人と結ぶことができるものなのでしょうか?
コツコツコツコツその人との関係を積み上げて積み上げてようやく信頼が築けてやっとできるのが人間関係でではないのでしょうか? それも複数の人間を含めた大勢の人とそんな簡単い関係を築けるのが令和の時代なのでしょうか? いくらITが発達してもそんなことまで実現するのでしょうか? 私にはわからないし、むしろ、リスクが増えていくばかりなのではないでしょうか? 特に、プロファイリングやサイバーセキュリティの観点からすると自分がリスクにさらされていることが多くなるのではないでしょうか?
最近、梅毒患者が急激に増えているという記事をみました。これもSNS等で安易に人間関係を築いたことが原因になっているのではないでしょうか?
人間関係が今よりも希薄な時代は、お見合いが男女が出逢う最大のチャンスでした。でも、相手を知らないので最初は「この人で大丈夫なのだろうか?」から始まります。
長所を見るより、短所を見ることから始まります。よしんばそれでお見合いが終わって相手と結ばれたとしてもその「短所を見る」ことは変わらないでしょう。そして、長い長い年月をかけて少しずつ少しずつコツコツコツコツとその人との関係を積み上げて次は「ああ、こういう良いところもあるんだ」と感じ始めます。ようやく長所を「魅る」ところまできます。
恋愛は、最初「長所」から見ます。結婚したらだんだんだんだん相手の短所が見えてきます。そしてそれが本当に気に入らなったら離婚します。
私の父母は、父が大親友の母の兄と兄弟になりたくて伯父の妹とである母を見初めました。母はその縁談話がいやでいやで、父から祖父母に話(主に手紙)があるたびに「断って!」と強く言っていたそうです。なので、二人の結婚前は父と祖父母との手紙のやり取りが多く、父と母は手紙のやりとりなんてしていませんでした。そうです。祖父母が先に父を気に入りました。叔母(洋子)がとっていた手紙の中にたくさん父と祖父母がやりとりした手紙が何通もあります。
結局結婚したのですが、それから二人は積み重ねていきます。父が病気なり収入がなくなっても母が懸命に父の母(祖母)と父の弟、私たち兄弟三人を抱えながら内職をして家を支えました。晩年母が重い病気を長期に渡り患っても、父は母を支えました。二人の関係は盤石のものだったと息子の私は思います。母のお通夜で父が私に言いました「健、なんの欠点もないお母さんだったな」と。
今、事業において黒字なのに後継者がいないところ(60万社ある)のスモールM&Aを中小企業庁が必死になって推進しようとしています。
私たち仲介者(含むFP)は昔で言うと仲人さんでしょうか?
本当に息が合うんならスモールM&Aでスピードを優先してもいいでしょう。でも、お見合いでそんなに気があうことなんてないのではないでしょうか?
そういう点では、中小企業庁の中小M&Aガイドライン(第3版)はよくできています。すごいページ数なので、読むのが大変と思わないで下さい(私も最初は思った)。これまでこのブログで書いてきた内容がそうです。もし経営者お一人で悩まれるようでしたら、信頼できる仲介者FPを作っていただきご相談なさってください。ただし、やられる中心となるのは私たち仲介ではなく経営者です。
どうか、このガイドラインのスタンダードをもとにしてコツコツコツコツ相手との人間関係を積み上げてください。
これからもこのスモールM&Aの記事は書き続けます。
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