今日から七十二候は雨水 次候 霞始靆 かすみはじめてたなびく です。春霞がたなびきはじめる頃です。
春は冬の乾いた空気ではなく、待機中に細かな水滴が増えて、遠くの景色がぼんやりと霞んで見えます。これを「霞:かすみ」と言います「たなびく」は、霞や雲の共演です。天に薄く長く漂わせます。まだまだ寒いですが、春の気配が感じられます。
美しい日本語には「佐保姫」というこれまた綺麗な言葉があります。山々の裾野にうっすらと広がる春霞のことを、春を司る佐保姫(さおひめ)がまとう着物の裾にたとえました。
以前にも書きましたが、霞と霧は同じ現象なのですが、春が霞、秋が霧です。両方とも季語です。昔のにノン人はセンスがありますね。創造性がすごい。
冬が向かふ 春の霞に 思ひのせ 秋の霧は 何を思ひて
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