これを書き終えると平成二十一年(2005年)九月二十日に始めたブログがもうすぐ累計記事1万件になります。あと35通です。
平成二十一年(2007年)七月に「エネルギー供給構造高度化法」というのが成立します。これは少し解説が必要ですね。
石油製品は連産品です。原油を精製(原油をまず、トッパーというとこに入れてしたから高温で加熱すると、(ざっというと)一番上からLPG(石油液化ガス:プロパンです)、次にガソリン(というかナフサと呼びます)、その次に灯油と軽油、それから重油。最後に潤滑油とアスファルトが出ます。寒いから灯油だけ取り出そうとはできないのです。上から灯油軽油までを「白油:これが黒油に入る時もある(産業用燃料の時)」、重油以下を「黒油:重質油」と言います。通商産業省がオイルショックの時にバカな行政指導(ガソリンの値段をあげて、重質油の値段を下げた)をしたので、元売りは儲かるように「重質油分解装置」をたくさん作って白油(特にガソリン)の生産を拡大していきました。
今回は、トッパーに対して重質油分解装置の比率を引き上げろと言っているのです。それも義務で。元売各社は、重質油分解装置の能力アップなんかしたら石油製品の需要減に逆行します。なので、精製能力の削減(分母)で対応します。
結果として平成二十年(2008年)四月の28製油所:498万B/D(日量の生産能力)から平成二十六年(2014年)四月には。23製油所396万B /Dにまで減少しました。結果的には令和三年(2021年)三月には、21製油所で345万7,800万B /Dとなっています。
それだけではなく、例えば、、販売能力よりも精製能力が低い(日本石油グループ)とその逆のエクソン・モービルグループグループが合併したためブラックマーケット(業者間転売玉)市場が劇的に縮小しました。これが石油業界が安定した大きな理由です。
元売から特約店(出光は販売店)へ卸す価格とブラックマーケット市場の価格が10円/ℓ以上あったのが、2〜4円/ℓになりました。
これを付け加えなければなりません。このエクソン・モービルまでも飲み込んだ巨大エネオスグループの販売シェアは50を超えました。石油の物流もほとんど業界の中で支配したのです。
なので、出光興産と昭和シェルが合併しました。敗戦後の外資支配の日本の石油産業を隔世の感があります。長い間お読みくださって感謝申し上げます。どの石油会社も官庁もメディアも口をつぐむいわばなしばかりの「石油業界の歪み」シリーズでした。以上d
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