これを書き終えると平成二十一年(2005年)九月二十日に始めたブログがもうすぐ累計記事1万件になります。あと18通です。
あっ、明日から三日間ぐらいこのブログが機能停止になるかもしれんけんお知らせしとくばい。おれがくさ、プリバイダーとの契約ば少し間違えて再度手続きし直しになるったい。ごめんなさい。もしかしたらくさ、今日がんばるけん大丈夫かもしれんったい。また、ラインとかブログで連絡するけん。
普段は博多弁ばつかうとか? って。実家はみんな博多弁ばい。ばってん、父母はもう亡くなっとるし、姉は博多におってくさ、妹は千葉県柏市におるけん、話す機会はあんまりなかろうが。ラインとかは博多弁ばい。
あとは博多の友達と話す時は博多弁ったい。新幹線で移ばする時は、博多に近づくにつれてくさ、博多弁になるったい。もう小倉あたりを通過する時は博多弁ばい。
えっ?福岡と博多はどうちがうとかって? 福岡は黒田藩、博多は徳川幕府の直轄地やったと。博多は商人の街ばい。幕府がくさ二公八民にしてくれたとって。年貢の二割が幕府でくさ、八割が民の取り分ったい。だけん、博多は商人が集ったったい、豊かったい。福岡は四公六民ったい。それでも今の財務省に六公四民よりましばい。博多と福岡は中洲で分かれとると。福岡市と博多市が合併する時にくさ、市の名前をどげんするかを話し合ったったい。議会で。そげんしたらくさ、投票が同数でくさ、議長採決で福岡市になったったい。だけん、駅の名前は博多ったい。その時の市長もなかなあ粋な奴ばい。
そうや結婚ば申込に彼女の家に言った話からばい。
かみさんの家はくさ、ご両親と女の子三人ったい。かみさんは、長女やけん、威張っとろうが。大丈夫ばい。かみさんはこのブログば読みよらんけん。
だけん、俺がいくとお義父さんの喜ぼうが。「(あえて博多弁で)いつもはくさ、ご飯ば食べよったら酒ば飲んどる暇もないと。食い終わったらさっさと片付けよろうが。ああた(あなた)がくるとくさ、ゆっくり飲めてゆっくり食べられようが」と言ってくれると。うれしか〜
結婚の申し込みをしに行った時にもくさ、申込の挨拶はそこそこにお義父さんとの酒呑みが始まったったい。その頃の俺はくさ、大酒飲みでくさ、まさに虎ったい。お客さんからくさよく、「あんたはよく食ってよく飲むなあ。気持ちのよかばい」と言われとったと。
だけん、いつもの調子で日本酒ば、バンバン飲みよったとって。お義父さんもつきあってくれたとって
嬉しそうに。だいぶん飲んで失礼したとやけど、次に日にかみさんに「お義父さん、大丈夫うやったと」と聞いたらくさ、俺が帰った後にゲーゲー吐いたげな。そげん無理してのまんどけばよかったとに、もう後の祭りったい。「この結婚はきっと破談ばい」と俺は思ったと。お義父さんゲロ事件ったい。馬鹿やろ?
お義父さんとお義母さんの郷里はくさ、大分県佐伯市ばい。城下町でよかとこやね〜。名門佐伯鶴城高校あるところったい。明治44年(1911年)創設ばい。百十七年の歴史ばい。福岡高校よか古か。伝統校かつ名門校ったい。
佐伯市はくさ、九州で一番ひろか市ったい。山間部からくさ、一級河川匠川に大きく広がるっとるったい。リアス式海岸ったい。林業、農業、豊後水道の魚ばおいしい水産業がある豊かな街ったい。
歴史も古るかと、なんと九千年前から縄文時代の始まったごと遺跡があるったい。その後の古墳もいっぱいある。中世になったらくさ、豊後の守護が大友氏やったと。主人の大友はその後改易されて、佐伯氏は佐伯の土地を去ったと。それから関ヶ原で負けた毛利氏の一族が国替えで佐伯に来たと。佐伯にはかつて海軍基地もあったげな。魚のうまかろうが。たまらんめいが(たまりません)。いわせんめいが(なんともいえない)。
話を戻すばい。息子が二歳ぐらいの時、まだ曽祖父・曽祖母(ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん)がご健在やったけん、連れて行ったと。東京に住んどったけん、飛行機で羽田から板付の福岡空港にいって、博多から特急ソニックに乗ったったい。ソニックは当時は大分までやけん、そこで鈍行列車に乗り換えたと。途中で臼杵という街があるったい。ここのフグはおそらく日本一やろうや。日本でフグの肝を食ってよかとは大分だけったい。肝を酒蒸しにしてくさそれをポン酢に入れてテッサをバサってとって食べたらたまらんめいが。フグの唐揚げもレベルが違うと。それにくさ、豊後水道の関鯖・関鯵・城下かれいとかがバンバン出てきてくさ、それが余ったら翌朝、漬けにしてお茶漬けで食うったい。もう幸せの極地やが。
ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんも喜んでくれえてくさ。もうその時は九十歳ぐらいでおんしゃったと。
佐伯はよか街ったい。俺の「よか」の基準はくさ、「住んでもよかかどうか」ったい。
九州はどこい行っても食べものがうまかろうが。大分は特にうまばい。この家族旅行の話ば次回も少しようかね。
鯵鯖に ヒラメにぶりに あわびたい なんでもうまい 素敵な佐伯
古い街 昭和の良さが 遺る街 豊かな街と 優しい人々
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