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前回、BCPの目的は人創り・組織創りだと言いました。では、どんな人創り・組織創りでしょうか?
その組織全体とそれぞれの人が「有事に即応で対応し・平時には有事がいつ発生してもいいように緊張して仕事する」ことなんです。
つまりBCPの目的は「有事の即応・平時の緊張の人・組織創り」です。
そして目標がRTO(目標復旧時間:Recovey Time Object)です。
必ずこの確認をしてからIT-BCP の作成に当たってください(BCPも同じ)。防災訓練とは全く違います。
前に、災害等のBCPを違ってIT-BCPは「リスク・アセスメント」から始めてくださいということを理由とともに申し上げました。これは、手段です。物事は、必ず、
目的→目標→手段
の順に考えなければなりません。目的がない目標、目的も目標もない手段は絶対に避けないと社員は、「誰のために何のために仕事をするか。何をいつまでにどれだけするか」がわからなくなってバラバラに動いてしまいます。目標から入ってもいけません。なぜこの目標なのかがわかりません。
軍隊は必ずこの順番で相手に伝えます。もし、戦場で上官が倒れて、「何のために戦っているか」「なぜ、この目標で戦っているか」を部下がわかっていないとその部隊は総崩れになり、死に至ることもあり得るからです。軍隊では常に「それぞれが二階級上の目的を知れ!」と言われます。少尉なら大尉の中尉なら少佐の大尉なら中佐の少佐なら大佐の大佐に至っては、将官の目的(作戦本部の目的を知る必要があります。これを
「任務分析」
と言います。
私のいとこに自衛隊の中尉がいます。先日、叔父(彼にとっては父)の法要で会ったの時に任務分析の話に華が咲きました。この任務分析をしょっちゅうやっているそうです。任務分析シートというものがあって、それを書いて、部下と共有し、そして、部下の状態も把握するそうです。「健にいちゃん、隊に帰ったらまた新しい部下の任務分析をやらないかんわ笑」と言っていました。部方変わるたびに一から作成するそうです。
弊社蔵書より。
自衛隊で特殊部隊である「海上警備隊」を作った伊藤祐靖氏の本です。企業のリーダー必読の書です。
この本では、一歩進んだ任務分析が書かれています。隊長が「目的は!?」と聞きます。それを隊長が部下に聞いていた時に、その又上の上官が「そんなのわかっているだろう」と思います。すると隊長が部下に聞いていたのは「敵の目的」だったのです(部下は任務分析からそれがわかっていた)。
敵の目的を知り、そして、それを上回る目的を創り、それを上回る目標を創らないと、戦闘では勝てないのです。
氏が作った特殊部隊は平成十一年(1999年)に日本海不審船追跡事件が起きました。北朝鮮であることは明らかです。海上保安庁や海上自衛隊が必死に追撃しました。ずっとTVでやっていたので私もTVにかじりついて観ていました。法的根拠は防衛庁設置法に基づく「調査・研究」です。まるで自衛隊員に「死ね」というシビリアンの命令です。防衛出動でもいい。少なくとも海上警備行動です。時の自衛隊最高司令官(内閣総理大臣)は、麻生太郎さんです。この北朝鮮の追尾の経験から海上自衛隊特殊警備隊が伊藤さんによって創られました。この隊は当然、常に有事の際の訓練をします。その訓練の時に、伊藤さんが「なぜその判断をしたんだ!」と隊のjの上官を怒りました。するとその上官は「これ以上は法的にできません」と言いました。伊藤さんは言います「有事だぞ!!!!」と。
そう、ポジティブリスト(自衛隊はこれしかやってはいけない)しか与えらていないので、そういう判断をしてしまうのです。早くネガティブリスト(いざ、戦闘 になったら有事国際法にあること以外は、現場が判断する)に変えてあげないと、自衛隊の命が危ないのです。
つまり目的が「ポジティブリスト」で止まっているのです。
なぜ、こんなことをくどく申し上げるか。それは、目的とは企業における有事でも、社員の命を奪う恐れがあるのです。
この判断を有事に社員に与えてあげないと社員は動けないどころではないのです。これが「有事の即応」です。そして、その有事に備えての普段の仕事の仕方が「平時の緊張」です。
なので、上官が定める目的は、「起点力(よし、今からスタートだという気持ちを部下に与える力)」「期待力(これなら勝てるという期待を部下が持つ)」「共有力(くどくど説明しなくても目的自身で隊全体に共有させる上司の言葉)」が必要になるのです。
宇佐美の親父さんがおっしゃっていた「一万回同じことを言え」とは、こういうことなんでしょうね。
強烈な 力を放つ 目的が 有事の即応 平時の緊張
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