石油業界の歪み:地獄の釜の蓋 自由化と経営②(皇紀弐千六百八十五年 令和七年(2025年)三月十三日木曜日)2

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  この前、M社のT社長の自由化におけるオーナーシップの話をしました。オーナーシップとは「どうしようもない困難な状況(答えがない状況)に陥った時に、自分に負けずに、その困難な状況に対して、自分で意思決定して、自分で行動して、自分で責任を取れる人」です。T社長は見事にオーナーシップを発揮し顧客と従業員と各幹部の信頼を得ました。

 では、元売の経営陣はどうだったのか。経営陣といっても、こういう事態に陥ると、判断から逃げようとする経営者ばかりです(普段は偉そうなくせに)。そして、そこでリーダーシップでオーナーシップを発揮する「男」の失敗を望み失敗を笑おうとします。無責任集団です。悪党集団です。官僚です。政治「屋」です。出光興産でこうだったので、他社は押して知るべしです。

 こんなのが今の日本にはうじゃうじゃいます。民間企業にも。これが利権集団です。

 私は命を閉じるその瞬間まで、こういう輩と闘います。

 私は、人間的には大嫌いでしたが、ある役員がこの石油輸入の困難に対して立ち上がりました。

 嫌いと尊敬するは違うのですね笑。この人は、鬱陶しいけど優しさを兼ねた強い人だったのです。私の理解不足でした。

 当時の出光興産は、ガソリン・灯油・軽油・重油(潤滑油等は除く)で、400万kl/売っていました。もしこれが自由化によるガソリンの値下げに伴う中間留分(灯油・軽油・重油)のね気に失敗したら1円/ℓ・年(1,000円/kℓ・年)で、40億円、1円どころで収まりません。おそらく10円から15円違ってきます。つまり、400億円から600億円です。これが毎年毎年延々と続くのです。

 行政の規制でがんじがらめだった石油会社は、(販売量より生産量が多い会社を別にして)、毎年決算を組むのが四苦八苦でした。毎年、資産売却をして資金を捻出していました。
   この時に立ち上がったのがY取締役です。社内、販売店から、筆舌に尽くしがたいプレッシャーを浴びます。こういう時に「みんなの意見を聞いてから」というのは間抜けなリーダーでしかありません。

 Yさんは、英断に英断を重ねに重ねて(ただし、自分がイメージすることを良いことも悪いこともはっきりと見えていないといけない)、自分のイメージを見事に押し通しました。

 Yさんと仲の良い役員もいます。その人たちが「よく地獄の釜の蓋をあけたな」と涙を流しました。これが「真に働く姿を顕現し国家社会に示唆を与える」です。業界第二位の出光興産がやりきったので、他社もついてきます(これまで手を打たなかった奴らが)。

 決して、Yさんは出光興産を救うためだけにやったのではありません。短期ではなく、中長期をイメージして大切なことに集中しました。「真実の瞬間」です。

 この時の出光興産の社長がとても素晴らしい人でYさんを全面的にバックアップします。人事部長が「今年がおそらく最後の賞与を十分に出せる可能性がある年になるかもしれません。今年から賞与を削減して社員に状況を分かってもらいましょう」と言いました。

 すると社長が「頼むから出せる時には出してやってくれ。ダメになったら私が社員に頭を下げるから『みんなで乞食』をしようや」とおっしゃったそうです。これもオーナーシップです。

  その話を人事部長が教えてく折れた時に、人事部長は言いました(当時の出光には労働組合はなかった)。「まったくどっちが経営者がわからんわ」涙を流しながら。

  私たち社員は、社長のその言葉を聞いて、感動し、「よーし、やってやろうじゃないか。いざとなったら古乞食をすればいいんだ!」と、心の底から思いました(全員かどうかは知りませんが笑)。社長は、「最大の経営資源であるヒト」を活かしきったのです。

 苦しくてたまりませんでしたが、やりきった時は、何も言えないぐらい嬉しかった。

もうだめだ もうだめだとを 繰り返し 思ふ自分に 負けない強さ

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このページは、宝徳 健が2025年3月13日 02:30に書いたブログ記事です。

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